年末のボクシング世界戦が恒例ですが、それでも結果を残した拳四朗と京口紘人。
お互いに拳四朗も防衛を成功して、京口紘人もライトフライに階級を上げて2階級制覇達成しました。
そして現在、拳四朗も京口紘人も同じライトフライ級です。今どちらも世界チャンピオンですが、近いうち対戦すると思います。
では拳四朗と京口紘人はどっちが強いのか?検証したいと思います。
拳四朗と京口紘人のプロフィール
ここでざっと二人のチャンピオンのプロフィールを紹介したいと思います。
拳四朗
1992年1月6日生まれ
身長:164.1㎝、リーチ164cm
父親も元日本ミドル級王者で元OPBF東洋太平洋ライトヘビー級王者の寺地永
その次男で本名は寺次 拳四朗
中学でボクシングを始めて、高校時には井上尚弥との対戦経験あり。大学時に成年男子ライトフライ級に於いて優勝、全日本選手権では準優勝。
プロ転向後、6戦で日本王者。8戦目でOPBF王者。そしてプロ10戦目で無敗でWBCライトフライ級世界王者に!
その後も防衛を重ねて現在5連続防衛中。
戦績:15戦15勝(8KO)無敗
WBC世界ライトフライ級王者
京口紘人
1993年11月27日
身長:161㎝、リーチ164.5cm
実家が空手の道場で3歳から空手を始める。
兄の影響からボクシングを始めて、大阪帝拳ジムに通い、「辰吉丈一郎」に直接指導を仰ぐ。
大学時に成年男子ライトフライ級で優勝。
その後ワタナベジムに入門。
プロデビューから6連続KO勝利でOPBF王座に就く。
その後1戦を挟み、プロ8戦目でIBF世界ミニマム級王者に輝く。プロ8戦目の世界王者は、他には辰吉丈一郎、名城信男。
ミニマム級で2回防衛の後、減量苦からライトフライ級に階級を上げる。
WBA世界ライトフライ級スーパー王者ヘッキー・ブドラーに挑戦し、10回終了TKO勝ちを収め王座を獲得し、2階級制覇を成し遂げる。
戦績:プロ 12戦12勝(9KO)無敗
- 元IBF世界ミニマム級王者
- WBA世界ライトフライ級スーパー王者
2階級制覇王者
拳四朗と京口紘人の特徴は?
では二人の特徴はどんなのでしょうか?
・拳四朗
基本的にアウトボクシングを主とするボクシング。
ここ最近はパワーもついてきてKO勝利もできていて、ボクサーファイタータイプに変貌を遂げようとしている。
相手との距離感を制するのが素晴らしい。相手との出入りの技術は長けていて、ヒットアンドウェイで相手のパンチももらわないし、距離感がいいので自分のパンチを上手く当てられる。
左ジャブの精度も上がっていて「左を制する者は世界も制する」の体現か?
WBCのチャンピオンベルトも長期政権を築けそう。
・京口紘人
何と言っても京口紘人のストロングポイントは、「パンチ力」
特に辰吉丈一郎直伝の左ボディーブローは必見!他にも左フックなどが得意。
12戦12勝のうち、KO勝ちが9つですから、KO率75%!ライトフライ級でKO率が75%とは脅威的です。
あのジムの先輩の田口良一からベルトを奪った、難攻不落のヘッキー・ブドラーを棄権に追い込み、2階級制覇したのは評価に値すると思いますね!!
井上尚弥もそうでしたが、減量苦から解放されたボクサーはとんでもなく強くなります。
京口紘人もその一人で、これまで減量苦の影響でバテていたり身体がブレていたりしましたが、階級が上がって、身体の「耐久性」も付き、本来の「京口紘人らしさ」が出てくると思う。
一般的に軽量級の試合は、半分は判定です。(だからなのか、海外で軽量級はあまり人気がない)
でも最近は、ロマゴンしかり、monster 井上尚弥の存在で軽量級のイメージが変わってきています。
そこに京口紘人も加われたらいいですね!
二人の人気度は?
ここで拳四朗と京口紘人の人気度はどうなのでしょうか?
拳四朗は、世界王者5回も防衛してるのにまだメインイベントを飾れない、テレビ放送もされない・・
ホントかわいそう・・
これは所属ジムとの規模の大きさもあると思いますが。
本来でしたら5回も王座防衛してるので、メインイベントをはれるほど強いのにまだなので、圧倒的なKOでもしないと無理なのかな?
一方の京口紘人は、「辰吉丈一郎直伝のボディーブロー」の影響か、結構テレビでは取り上げられますね。
実際に一般人にもわかりやすい、KO勝利もありますからね。リアルにパンチ力もあるので人気は出ます。
そして先日の井岡一翔VSドニー・ニエテス戦のアンダーカードで京口紘人VSヘッキー・ブドラー戦でもテレビ放送されましたので人気度は京口紘人かな?
拳四朗と京口紘人はどっちが強い?
では実際に拳四朗と京口紘人が戦ったらどっちが強いのだろうか?
同じ同世代、同じ階級、同じ様なキャリア・・
これまでアマチュア時代ですが対戦経験があり、結果は拳四朗の3勝1敗とリード。
また拳四朗と京口紘人は12月13日に後楽園ホールで3分2ラウンドの公開スパーリングを行いました。
それぞれ世界戦を控えていたので、そのアピールもあったと思うが、拳四朗の左ジャブはピカイチだという京口紘人評価。
実際に戦ったらどんな展開になるのか?
左ジャブを上手くついて距離感を制する拳四朗に対し、パンチ力とコンビネーションブローで対抗する京口紘人。
しかも減量苦から解放された京口紘人は「monster 」に化ける可能性大。あのヘッキー・ブドラーを破ったのは一皮むけたかなと思います。それほど私個人的には評価高いです。
距離を詰めてボディーブローからのコンビネーションブローで確実に相手にダメージを与えていきます。
拳四朗も上手く京口のパンチをさばいて「負けないボクシング」を展開すると思いますが、ラウンド後半には京口紘人のパンチ力が効いてきて、ガードの上からでも効いてきてしまうと思う。
ここが井岡一翔と京口紘人の違いかなと・・
そしていい角度の「辰吉丈一郎直伝」のボディーブローで拳四郎の足とスタミナを奪い、ラウンド後半に拳四朗をKOできるかもしれませんね。
京口紘人はコンビネーションブローが打てるのがいいですね。これは強いボクサーの共通点です。
それと「パンチ力」があるのも持って生まれた才能です。これは努力ではなかなかできないですよ。
よって拳四朗と京口紘人の対戦は、京口紘人の勝利もしくはKO勝利という結果をはじき出しました。
拳四朗もホント強くなったボクサーですが、「monster」になった京口紘人には敵わないと思います。
まとめ
現在同じライトフライ級世界チャンピオンの拳四朗と京口紘人が戦ったらどっちが強いのか?
という素朴な思いに、個人的な展開で考えてみましたが、結果は人気、実力ともに京口紘人の方が強いのでは?と思います。
理由としては、京口紘人の減量苦から解放されたのがホント大きいと思います。
本来の京口紘人はもっと「monster」だと思います。その化けた京口紘人に拳四朗は厳しい展開になるかなと予想しました。
本当に対決が実現したらどんな結果になるのか?そう遠くない未来に答えは分かると思います。
おわり