昨日の井上尚弥VSパヤノ戦は衝撃が走りました。
でもその前に、拳四郎の防衛戦がありまして、対戦相手は難敵のミラン・メリンド。
結果は7ラウンド、メリンドのまぶたカットによりドクターストップでTKO勝利!
4度目の防衛戦に成功、一戦一戦強くなっている拳四郎のボクシングを検証したいと思います。
そして防衛は何回までできるかも考えていきます。
拳四郎VSミラン・メリンド
10月7日、横浜アリーナは異様な雰囲気に包まれていました。
それもそのはず、この日はWBSSバンタム級トーナメント開幕初戦、井上尚弥VSパヤノがメインで控えていましたから。
リングもほぼWBSS仕様で黒に統一されて、世界に向けて発信の準備は整っています。
そのアンダーカードで、WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦、拳四郎VSミラン・メリンド戦が行われました。
挑戦者のミラン・メリンドは、あの八重樫東を1ラウンドKOで沈めてIBFの王者になった人物。
当時WBA王者の田口良一とも死闘を繰り広げている百戦錬磨の難敵です。
そのメリンドとの対戦は、拳四郎にとって苦労するかなとも思いましたが・・個人的な意見では今回ヤバいかなとも。でもいらぬ心配でした!
拳四郎は1戦1戦進化していますね。
メリンドは前日計量で体重超過でサウナで無理やりウエイト落としたので、調子はどうだったのか?
それを差し引いても、拳四郎のボクシングは進化しているなと感心しました。
1ラウンドからジャブの差し合いで制して序盤公正なメリンドの攻撃を止めています。
途中何発かいいフックを被弾してしまいますが、それ以外は終始拳四郎ペース。
ボディー、ストレート、フックを的確に当てていき、ディフェンス面ではバックステップでメリンドの攻撃をかわして、主導権を取らせない。
そして拳四郎のパンチがメリンドのまぶたをカットさせる。その傷がだんだん深くなりドクターストップ!
7ラウンド2分47秒TKO勝ちをおさめました。
この勝因は何と言っても「左ジャブ」でしょうね!メリンドを何もさせなかった。
ラッシュをかけようと思ったら掛けられたと思うが、終始勝利に徹底、ドクターストップがなくてもラウンド終盤にKOできたと思う。
右ストレートが当たるのも時間の問題だったし、最終ラウンドとなった7ラウンドも拳四郎の連打が出ていましたから。
それほどこの日の試合は拳四郎の思う通りに運びましたね。
ハッキリ言って拳四郎強かった。そして4度目の防衛戦に成功!
拳四郎の連続防衛回数はどこまで行く?
以前の拳四郎でしたらこんな事想像できただろうか?
正直、あまり防衛は厳しいかなとも思いましたが、なんでなんで、ライトフライ級でも安定して勝てるように、またKOもできるようになっていて、繰り返してしまうが、ホントに進化している。
戦績も14戦14勝8KO 無敗街道を走っています。しかもライトフライ級でKO率も高いのがスゴイところ。
トレーニングの成果が出ています。
拳四郎自身は、複数階級制覇や統一王者にはあまり興味はないみたいで、今保持しているWBCのベルトで防衛を重ねていきたい意向。
メリンド戦の様な戦いができれば、かなりの連続防衛が期待できそうですね!
防衛回数も、2ケタは行く勢いです。ただ、負けないボクシングを行ってもファンは付いてきません。
毎回ジャブを付いての判定での決着ですと、ファンは付いてこなくなります。世界で言うと、リゴンドーみたいに勝負に徹して判定決着だとブーイングものです。
スポンサーからも嫌われる。
いつまでたっても拳四郎メインで試合が組まれません。今でも村田諒太や井上尚弥のアンダーカードです。
防衛もそうだが、拳四郎がメインイベントをできるようになってほしいですね。
ただライトフライ級最強を目標としているならば、他団体の王者と対戦するのが早いと思うが・・
そしてミニマム級から京口 紘人がライトフライ級に上がってきました。
戦績も11戦11勝(8KO)と全勝で、あの辰吉丈一郎からも左ボディーブローを教え込まれた逸材。
ボディー打ちは圧巻です。ファンとしたら拳四郎と京口の対決が観たいですね!
まとめ
WBCライトフライ級王者の拳四郎が難敵のミラン・メリンドをドクターストップによるTKOで勝利し、4度目の防衛戦に成功しました。
この日の拳四郎は距離間と左ジャブがとても有効で、メリンドをほぼ何もさせないで勝ちましたね。
また拳四郎はライトフライ級最強を公言しているので、どんな相手ともやるのか?
ミニマムから上がってきた京口紘人もいますし、田口良一も復帰はライトフライかフライかまだわからないし、日本人対決も観てみたいですね。
新たな進化が見えた拳四郎は長期防衛もできそうですね。もっと進化した拳四郎を見たいです
おわり