
2022年6月、井上尚弥はノニト・ドネアとの再戦で2ラウンドTKO勝利。
WBA・WBC・IBFのバンタム級3団体統一を成し遂げた。
初戦(2019年WBSS決勝)は流血の死闘。
しかし再戦は別物だった。
「激闘」ではなく「支配」――それがドネア2の本質だ。
この記事では、ドネア再戦がなぜ圧勝になったのかを
①初戦との違い/②勝因/③フィニッシュの意味で分かりやすく解説する。
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試合結果|2R TKOで「3団体統一」達成
WBA・IBF・WBC世界バンタム級王座統一戦#井上尚弥 vs #ドネア
井上選手がドネア選手にTKO勝利!3団体の王座を統一しました!#LiveBoxing#DramaInSaitama2 pic.twitter.com/Bb77D4u8qW
— Prime Video(プライムビデオ) (@PrimeVideo_JP) June 7, 2022
井上尚弥vsノニト・ドネア再戦の結果は2R TKO(井上勝利)。
これにより井上はバンタム級の主要3団体(WBA/WBC/IBF)を統一し、キャリアの格をさらに上げた。
統一戦は「勝てばすごい」だけではない。
世界が“逃げられない形で最強を決める試合”だ。
その舞台で2Rで終わらせた事実が、井上尚弥の支配力を示している。
初戦(2019)と再戦(2022)の決定的違い
初戦は流血と接戦。再戦は圧勝。
この差は「偶然」ではない。
① 初戦は“危険のある距離”が長かった
2019年のWBSS決勝では、ドネアの左フックが2Rに直撃し、井上はカット(流血)を負った。
これはつまり、ドネアの「危険距離」に入る時間があったということ。
② 再戦は“危険距離に入らない設計”で始まった
2022年の再戦で井上がやったのは、単に強く殴ることではない。
ドネアの左フックを成立させない距離・角度を最初から作った。
③ 初戦は「勝負」だったが再戦は「処理」だった
言い方は冷たいが、これが真実。
再戦の井上は、焦らず・熱くならず、作業のように勝ち筋へ運んだ。
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井上尚弥がドネア2で圧勝できた理由(勝因)
① 左フック対策が“完成”していた
ドネアの最大の武器は左フック。
井上は初戦でそれを身をもって理解し、再戦では「当たらない形」に閉じ込めた。
- 右への小さい回り込み
- 先にジャブを刺して反応を奪う
- 正面の撃ち合いを極力消す
これにより、ドネアは「怖い一発」を振るための土台を失った。
② ジャブとワンツーで“距離の主導権”を奪った
井上は再戦で、最初からジャブが速い。硬い。深い。
ドネアはジャブで止まり、そこに右ストレートが最短で刺さる展開になる。
この時点で試合は、ドネアの得意な「読み合い」ではなく、井上の「制圧」になっていた。
③ ボディが効いていた(“削ってから倒す”)
再戦の井上は、顔を狙うだけではない。
ボディを入れて、逃げ道を消し、反応を鈍らせていく。
だからフィニッシュは突然ではなく、必然になった。
2R TKOの流れ|何が起きたのか?
ポイントは「井上が倒した」よりも、倒れるしかない状態に追い込んだことだ。
1R:井上が距離を支配、ドネアの怖さを消す
初戦のような危険な交差を避け、井上が先に当てる。
ドネアは反応が遅れ、攻撃のスイッチが入らない。
2R:被弾→ダメージ蓄積→フィニッシュ
井上の連打が入り、ドネアは明確にダメージが見える。
ここで井上は焦らない。
倒し急がず、当たるところだけ当てていく。
そして最後は、反撃の芽を摘むようにラッシュ。
レフェリーが止め、2R TKO決着。
「勝つ」ではなく「終わらせる」井上尚弥の恐怖が出た場面だった。
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この勝利が意味したもの|ドネアを超えて“世界の中心”へ
ドネア再戦は、バンタム級のベルトが増えた試合ではない。
井上尚弥の評価が変わった試合だ。
- 初戦:「苦戦しても勝てる」ことを証明
- 再戦:「対策して完封できる」ことを証明
この2つが揃った瞬間、井上尚弥は単なるKO王者ではなく、
支配者(Dominant Champion)として世界に定着した。
まとめ|ドネア再戦は「井上尚弥の支配力」を世界に見せた試合
井上尚弥vsノニト・ドネア再戦は、初戦の再現ではなかった。
対策が完成した井上が、ドネアの左フックを封じ、2Rで終わらせた“統一戦”だった。
激闘で勝つのも強さ。
同じ相手を、再戦で完封するのはもっと強い。
井上尚弥が最強と呼ばれる理由が、この試合には詰まっている。

