やっぱり井上尚弥は強かった・・
WBSS準決勝、井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲスの試合は圧巻の2ラウンドTKO勝利という誰も想像できない形での結果でした。
井上尚弥危うしと言われた試合でしたが、ここまで実力差のあるのかという試合内容。
そして決勝は師匠のノニト・ドネアですね。
この試合の詳細を書いていこうと思います。
WBSS準決勝 井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲス
ついにこの時が来ました。ホントに待ち遠しかったです。
WBSS準決勝、井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲス戦。
試合前はロドリゲス陣営が公開スパーリングを撮影していた尚弥の父の真吾さんを小突くという暴挙をしたりピリピリしていましたが、今となってはナーバスになるのは納得ですね。
尚、この試合はWBA、IBF統一戦にはならず、IBFのタイトルマッチという形での試合になりました。
プラス、リングマガジン社認定ベルトもかかった試合に。
なのでIBFルールに従い、前日計量の他に当日計量も義務付けられます。
これは井上尚弥にとっては初の事でしたが、難なくクリア。
バンタム計量のリミット53.52㎏から10ポンド以内(4.54㎏)井上尚弥が57.7㎏、ロドリゲスが57.8㎏でしたね。
これは公平性を保つ意味でIBF独自ルールです。
井上尚弥戦績
本名:井上 尚弥
生年月日:1993年4月10日
国籍:日本
身長:165㎝ リーチ171㎝
戦績:17戦17勝(15KO) 試合前
第33代WBC世界ライトフライ級王座
第17代WBO世界スーパーフライ級王座
第44代WBA世界バンタム級王座
エマニュエル・ロドリゲス戦績
本名:エマヌエル・ロドリゲス・バスケス
生年月日:1992年8月8日
国籍:プエルトリコ
身長168㎝:リーチ169㎝
戦績:19戦19勝(12KO) 試合前
第21代IBF世界バンタム級王座
井上尚弥VSエマヌエル・ロドリゲス 試合詳細
両者の戦績や体格の比較も、ほぼほぼ同じですね。はっきり言ってロドリゲスは強いです!
ここまで全勝でカリブの怪物、中南米の井上尚弥と言ったところでしょうか。
アマチュア仕込みの細かいショートパンチが得意でコンビネーションブローも打てるし、カウンターも得意。
ホントに強いもの同士が戦う試合です。興奮します!
では試合詳細を見ていきましょう。
1ラウンド
興奮の第1ラウンド、ロドリゲスはアウトボクシングするかと思いきや、井上尚弥にプレッシャーをかけてきました。
そしてファーストコンタクトはロドリゲスの右ショートパンチから、井上尚弥の左頬あたりにかすめました。
ロドリゲスのパンチが速い!しかもノーモーションなのでよけきれないです。
手数もロドリゲス、井上尚弥はまだ様子見か、距離感がまだつかめていないようです。
井上尚弥がダッキングしたところにもロドリゲスの左ショートパンチがヒット。当て感はロドリゲスとても上手いですね。
ですが井上尚弥も徐々につかめてきたか、ジャブや右ストレートが当たりだすが、まだ浅い・・
ラウンド後半になり井上尚弥の右ストレートのビッグパンチがロドリゲスに入り会場が沸く。
井上尚弥得意の右ボディーブローからの左フックを放つがロドリゲスはしっかりガード、この辺はさすがです。
だが井上尚弥まだ力んでいます、右ストレートや左フックの空振りが目立ちますね。
ここで1ラウンド終了。ロドリゲスやや優勢かというラウンドでした。
2ラウンド
このラウンドに入り井上尚弥目が覚めたか、距離感がつかめたか、前に出て攻撃を仕掛けました。
いよいよ打ち合いです!
開始から井上尚弥のワン・ツー・スリーがロドリゲスの顔面にヒットでのけぞらす。
そのあとも空振りはまだあったが、ボディーブロや左フックも出ていい動きです。
そして開始から20秒過ぎに井上尚弥の右ボディーブロからの左フックがロドリゲスの顔面に炸裂!!そしてダウン!
ロドリゲス早くもダウンです。レフリーのカウントが進んでロドリゲス立ち上がりましたが、鼻血が出ています。
そして井上尚弥攻勢、そして右ボディーブロがロドリゲスにヒットでロドリゲスたまらず2度目のダウン!
ロドリゲスは首を横に振って陣営に「もうダメ」サインをだしている。だが試合は止めない。
ロドリゲス仕方なく立ち上がりファイティングポーズ取るがもう戦意喪失です。ここで勝負ありました。
そして井上尚弥がラッシュの嵐でロドリゲス3度目のダウン、ロドリゲス立ち上がったがレフリーストップで2ラウンド1分19秒、井上尚弥のTKO勝利です!
関連記事:井上尚弥のフィニッシュブローは左フック?対戦相手のKO、ダウン集を検証
これでWBAに続きIBFのベルトとリングマガジンの認定ベルトもゲット!
関連記事:井上尚弥VSロドリゲスの試合がリング誌認定ベルトに!基準や選手は誰だ!
世界に井上尚弥の強さをアピールしました。
それにしても2ラウンドからの攻勢がすごかった!1ラウンドはまだ距離感がつかめなかったせいか、後のWOWOWインタビューで言っていましたが、これでもかとめちゃくちゃ力んでいたそうです。
その力みが空振りだったのかなと思います。しかも1ラウンドのロドリゲスの攻撃で少し迷いが生じてどう攻撃を組み立てようと。
次のラウンドは攻撃を仕掛けようという作戦にしたそうです。
そして2ラウンド前に出たのが功を奏したか、1ラウンドからパンチは当たりだしていたが、2ラウンド目はより正確性が増しましたね。
それにしても井上尚弥の凄いところは「ここと言う時に確実に仕留める」ところですね!
よくあるのがチャンスがあったが仕留めそこなって逆に逆襲に遭い負けると言うパターン。
井上尚弥はそれがないです。しかもバンタム級に階級を上げてまだ3試合の合計でも4ラウンドもリングに立っていないと言う末恐ろしい「Monster」に化けてしまいました。
WBSSバンタム級 決勝はノニト・ドネアと!
この試合には決勝進出しているフィリピンの閃光、ノニト・ドネアも観戦に来ていました。
そして試合後にはリングに上がり、井上尚弥とお決まりの「フェイスオフ」。
海外らしいパフォーマンスですね。
でもドネアはとても紳士で井上尚弥の事をリスペクトしています。なので日本でも人気選手ですね。
かつて大橋ジムにドネアが来て井上尚弥に教えていた事もあり、また井上尚弥もドネアを参考にしていた事もあり、決勝戦は「師弟対決」になりました。
関連記事:WBSS準決勝、ドネアは「持っている?」井上尚弥と師弟対決なるか
ドネアもインタビューで「21歳になったつもりで決勝に臨む」と意気込んでいます。
「Monster」VS「フィリピンの閃光」決勝戦の対決はとても面白そうですね。
井上尚弥有利と言われていますが、ボクシングは何があるか分からないので楽しみです。
ドネアの「フィリピーノフラッシュ」が決まってしまうと井上尚弥といえ分かりません。
開催場所はどこになるのかまだ決まっていませんが、(日本?中東?)楽しみは取っておきましょう。
まとめ
WBSS準決勝、「Monster」井上尚弥が「カリブの怪物」エマニュエル・ロドリゲスに圧巻の2ラウンドTKO勝利で決勝に駒を進めました。
そしてIBFのベルトとリングマガジンベルトもゲット!
正直、ロドリゲスには苦戦すると思いましたが、ふたを開けたら苦戦は最初の1分くらいで、あとは井上尚弥の攻撃が目立ちました。
全勝のロドリゲスに、いとも簡単そうに倒すように見えてしまう井上尚弥のポテンシャルはまだまだなのか?
井上尚弥のMAX値はどこなのか?まだ誰にもわかりません。
そして決勝戦は師匠のノニト・ドネアと、この勢いで一気に優勝してほしい!
おわり
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