先日の井上尚弥VSマクドネル戦の興奮がまだ冷めてませんが、改めて井上尚弥の強さにびっくりしました。
日本人最速の3階級制覇、その試合をわずか1ラウンドで決着をつけた井上尚弥の底知れぬ能力。
そして井上尚弥が勝つことを条件にWBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)のオファーが来ていました。
結果勝利して正式に参戦決定!
バンタム級最強を決めるWBSSトーナメントに出場する選手や賞金、また井上尚弥の1回戦から準決勝の日程も決まりましたので、その詳細を。
出場選手8人が決まりましたので、そのTOP8選手を紹介します。
そして”Monster”井上尚弥の立ち位置も探っていきます。
決勝進出者は誰なのか?優勝は誰なのか?楽しみですね!
WBSSバンタム級の出場選手は?
WBSSの第二シリーズ、バンタム級が開催されることが決定いたしました。
ここまで来るのが長かったが、やっと全8選手が決まりましたので、チャンピオンから順にご紹介いたします。
WBAスーパーチャンピオン
ライアン・バーネット(イギリス)戦績:19戦19勝9KO
生年月日:1992年5月21日
身長163cm、リーチ168cm、スタイルはオーソドックスタイプ
特徴:ディフェンス面が上手いなという印象を受けましたね、リゴンドーみたいな選手か?
IBFチャンピオン
エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦績:18戦18勝12KO
生年月日:1992年8月8日
身長168㎝
特徴:スタイルはオーソドックスタイプ。的確に堅実に左ジャブを当てていく、ガードも堅め、また大振りもしないので大崩れしないタイプ
WBOチャンピオン
ゾラニ・テテ(南アフリカ)戦績:30戦27勝21KO3敗
生年月日:1988年3月8日
身長173㎝:リーチ182㎝ サウスポースタイル
特徴:何と言ってもあの世界最速11秒KO勝利が印象的。長いリーチを生かしてジャブやストレートで相手をほんろう、またショートレンジのフックやアッパーアットも脅威
WBA正規チャンピオン
井上尚弥(日本)戦績:16戦16勝14KO
生年月日:1993年4月10日
身長:165㎝:リーチ171㎝ スタイル:ボクサーファイター
特徴:何と言っても「パウンドフォーパウンド」のランキングに入っている選手、現在第5位
何をしても完璧なボクサー。攻撃、ディフェンス、スピードともにMAX値。パッキャオ2世、ゴロフキン2世と言われる
WBSS優勝候補
この上位4選手+あと4選手が追加されてトーナメント方式でバンタム級最強を決める。
チャンピオン以外では?
ノニト・ドネア(フィリピン)
生年月日:1982年11月16日
戦績:43戦38勝(24KO) 5敗
ニックネーム:The Filipino Flash(フィリピンの閃光)
あの元5階級制覇のレジェンドが帰ってくる!!
アジア人として初めて主要4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)全てで世界王者のノニト・ドネアがWBSSバンタム級に参戦します!
ヤバすぎる・・
とは言っても、さすがにピークを過ぎた感があるドネアだが、フェザー級では本来の動きが見れなかったが、「適正体重」のバンタム級だったら往年の左のスマッシュが見られるか?
ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)
生年月日:1984年4月12日
戦績:18戦 17勝 8KO 1敗
元WBA世界バンタム級スーパー王者
2014年にあの山中慎介とも対戦した当時最強のアンセルモ・モレノと対戦し、パヤノの負傷判定勝ちであるが、王座獲得に成功
KO勝ちは少ないが、技巧派でプロ、アマ含め、一番経験豊富で強い相手とも対戦しているので、(ガンボア、モレノ)あなどれませんね!
ジェイソン・モロニー(オーストラリア)
生年月日:1991年1月10日
戦績:17戦14KO
あの河野公平と対戦し、負傷判定勝ちをおさめている
ミーシャ・アロイアン(ロシア)
最後の8人目がこのミーシャ・アロイアンに決まりました!
ここまで決まるまで長かったですね・・
生年月日:1988年8月23日
戦績:4戦4勝
アマチュア戦績:268勝12敗
アマチュア時代にはロシア代表としてロンドン五輪、リオ五輪に出場。リオ五輪では、銀メダルを獲得するも、ドーピングが発覚し失格、メダル剥奪となる。
獲得タイトル
- 2008年度ワールドカップフライ級優勝(アマチュア)
- 2010年度欧州選手権フライ級優勝(アマチュア)
- 2011年度世界選手権フライ級優勝(アマチュア)
- 2013年度世界選手権フライ級優勝(アマチュア)
- WBCスーパーフライ級シルバー王座
- WBAインターナショナルバンタム級王座
この男、あなどるなかれ!アマチュアで数々の栄光を勝ち取ってきた強者です。
ロシア版ロマチェンコか??
プロデビュー2戦目でシルバー王座獲得、3戦目でWBAインターナショナル獲得。
そしてWBSS参加と勢いに乗ってます・・が、ボクシングスタイルがアマチュアスタイル。
プロの戦績も4戦とも判定勝ちです。いわゆる「負けないボクシング」か?
でも、過去のロマチェンコもそのような感じでしたが、「プロ仕様」に変化したら大化けするかも?
個人的に残念なお知らせですね・・
この大会に、あの反則王「ルイス・ネリ」が参戦したら、これ以上ないヒール役だったのに・・
ネリは不参加です。。井上尚弥VSネリが観たかった。
対戦カードが決定!
現地時間20日(日本時間21日)ロシア・モスクワでWBSSスーパーライト級とバンタム級の対戦カードが決まりました!
関連記事:WBSSボクシングバンタム級対戦カードが決定!井上尚弥VSパヤノ
・ライアン・バーネット(WBAスーパー王者)VSノニト・ドネア(元5階級制覇)
・井上尚弥(WBA正規王者・3階級制覇)VSファン・カルロス・パヤノ(元バンタム級スーパー王者)
・エマニエル・ロドリゲス(IBF王者)VSジェイソン・モロニー
・ゾラニ・テテ(WBO王者・2階級制覇)VSミシャ・アロイアン(オリンピックメダリスト)
準決勝は?
WBSSはトーナメント方式なので、対戦カードが決まっています。
井上尚弥VSパヤノの勝者とロドリゲスVSモロニーの勝者が準決勝で対決。
更新:準決勝は、井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲスで決定!
バーネットVSドネアの勝者とテテVSアロイアンの勝者が準決勝で対決。
更新:バーネットVSドネアの勝者VSゾラニ・テテ
井上尚弥側のブロックの勝者VSバーネット側のブロックの勝者で決勝。
決勝は井上尚弥VSテテかな??
WBSS優勝賞金はおいくら?
第一回のWBSSはクルーザー級、スーパーミドル級で開催され、賞金総額が約56億円、優勝者には10億円が贈られる
第二回目はバンタム級のほかスーパーライト級とあともう一階級
その優勝賞金は400万ドル(約4億3836万円)と言われています・・
重量級に比べ軽量級はなぜ賞金が少ないのでしょうか??
ファイトマネーも重量級と比べて軽量級は少ないですからね
でもまだ具体的な額はこれからだと思いますので、誰が強いかを決めるバンタム級の大会は絶対開催してほしいですね
WBSS開催日程はいつなの?
更新:井上尚弥の1回戦の日程が決まりましたね。
井上尚弥VSファン・カルロス・パヤノの試合は、10月7日(日)横浜アリーナで開催が決定!3連休の真ん中ですね!
大橋ジム側が、横浜アリーナに希望を出して見事希望が通りました。
「横浜アリーナ」は、以前大橋ジムに在籍していた川島勝重が、徳山昌守を破った場所であるため縁起がいいとジムの大橋会長談。
地元横浜での開催で機嫌がいい大橋会長です。
まあ、井上尚弥にはそんなジンクスは必要ないと思いますが・・
ちなみに、パヤノ戦が井上尚弥のバンタム級初防衛戦で、すでにパヤノのサウスポー対策は万全!これ以上ない戦いを見せてくれると思います。
・他のバンタム級対戦カードも決まってきました。
10月20日(日本時間10月20日):アメリカ、フロリダ州オーランドのCFEアリーナ
エマニエル・ロドリゲスVSジェイソン・モロニー
11月3日(日本時間11月4日):スコットランドのグラスゴーザ・エスエスイー・ハイドロ
ライアン・バーネットVSノニト・ドネア
10月13日(日本時間10月14日):ロシア、エカテリンブルク エカテリンブルクアリー
ゾラニ・テテVSミシャ・アロイアン
WBSS優勝候補は?
大手スポーツ記者の予想ですと、「井上尚弥」がダントツで優勝候補に挙げられています。
あの10年間無敗のマクドネルが手も足も出ず井上尚弥にKO負けをしてしまったので、この印象がとても強いですね。
しかも井上尚弥がスーパーフライ級時代にオマールナルバエスに圧巻の2ラウンドKO勝ちをした事実。
そのナルバエスにゾラニ・テテが挑んで見せ場を作れなかったが判定勝ちの事実。
ゾラニ・テテはナルバエス戦で評価を落としました。
ボクシングの本場、アメリカやイギリスでも井上尚弥VSマクドネル戦が生中継されていましたので、井上尚弥の【青天井】の戦いぶりに、一気に優勝候補大本命になってます。
WBSSトーナメント試合結果
・10月7日に準々決勝初戦、WBA正規王者 井上尚弥VSパヤノ戦が行われました。
何と結果は、1ラウンド70秒で井上尚弥の「秒殺KO」勝利で幕を開けました!
井上尚弥は準決勝に進出。
関連記事:井上尚弥が強すぎる!パヤノを1ラウンド秒殺KO!WBSSバンタム級
・10月13日(日本時間14日)準々決勝:WBO王者 ゾラニ・テテVSミシャ・アロイアン
結果は、テテの判定勝ちで準決勝進出!初回にテテがダウンを奪い、また長いリーチを生かして、的確なパンチで主導権を握る。
またお互いにホールディングの減点はあったが、(114-111、114-111、114-110)の3-0でテテの勝利。
・10月20日(日本時間21日)準々決勝:IBF王者 エマニュエル・ロドリゲスVSジェイソン・モロニー
結果はロドリゲスが辛くも2-1の判定勝ちで準決勝進出!(115-113、115-113、113-115)
ロドリゲスのフックが効果的でポイントを取るが、モロニーのタフさにとても苦しみましたが、何とか初防衛に成功。
試合後、井上尚弥とフェイスオフを決行!準決勝が楽しみです。
・11月3日(日本時間11月4日)準々決勝:WBAスーパー王者 ライアン・バーネットVS元5階級制覇のレジェンド、ノニト・ドネアの結果は、バーネットのまさかの腰の負傷で棄権。
ドネアが準決勝進出を決めました。
これで、ドネアがWBAのスーパー新王者となりました。
これで準決勝の4名が決定。
- 井上尚弥
- エマニュエル・ロドリゲス
- ゾラニ・テテ
- ノニト・ドネア
準決勝の対戦相手は?
- 井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲス
- ゾラニ・テテ※VSノニト・ドネア
ついにというか、やっと準決勝の日程が決まりました!しかも準決勝の2試合ともにWOWOWで放送されます。
ゾラニ・テテ※VSノニト・ドネア
2019年4月27日/アメリカ・ルイジアナ州ラフィエット ケイジャンドーム
日本時間4/28(日)午前11:00頃 先行ライブ配信(WOWOWメンバーズオンデマンド)
4/29(月・祝)21:00~ WOWOWライブ
※4/25更新:準決勝でノニト・ドネアと対戦予定だったWBO世界バンタム級王者のゾラニ・テテが、練習中に右肩を痛めて棄権。
代わりにリザーブ登録されていた、ステフォン・ヤング(米)に変更。
ステフォン・ヤング戦績:戦績:22戦18勝(7KO)1敗3分。
31歳。
【獲得タイトル】
NABA北米バンタム級王座
WBSS準決勝 ノニト・ドネアVSステフォン・ヤング
関連記事:WBSS準決勝、ドネアは「持っている?」井上尚弥と師弟対決なるか
井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲス
5月18日に英国、スコットランドのグラスゴーのSSEハイドロで開催。
井上尚弥VSロドリゲス戦を「WOWOWのみ」でライブ中継が決定!
放送は日本時間5月19日(日)AM4:30~LIVE中継
また一瞬で終わるかも??
観るっきゃないね!
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準決勝の試合結果は?
・ノニト・ドネアVSステフォン・ヤング
4・28更新
ノニト・ドネアVSステファン・ヤングのWBSS準決勝の試合は、ドネアが6ラウンド終了間際に伝家の宝刀「フィリピーノ・フラッシュ」の左フックがヤングに炸裂!
ドネアがレフリーストップのTKO勝利で夢の決勝進出!!
井上尚弥VSロドリゲスの決勝の相手は「フィリピンの閃光」ノニト・ドネアが上り詰めました。
バンタム級でもフィリピーノ・フラッシュは健在です。
関連記事:WBSS準決勝ドネアの左フックが炸裂!6R TKO勝利で決勝進出!
速報:井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲス
5.19更新
井上尚弥が圧巻の2ラウンドでTKO勝利!!決勝進出
「カリブの怪物」エマニュエル・ロドリゲスをものともせず、得意の高速左カウンターでダウンを奪う。
ロドリゲス立ち上がり、その後右ボディーブローでロドリゲス再びダウン。
この時ロドリゲス首を横に振り戦意喪失状態・・・
ロドリゲスみたび立ち上がったが、また右ボディーブローをもらいダウン。
レフリーストップで2ラウンドTKO
やばい・・井上尚弥強すぎる!!敵はいるのか?
関連記事:WBSS準決勝、井上尚弥は強かった!ロドリゲスに圧勝2RKO勝利
WBSSバンタム級決勝戦
これでWBSSバンタム級の決勝が決まりました。
決勝戦は、井上尚弥VSノニト・ドネア
待ちに待ったWBSSバンタム級決勝戦!
日程:11月7日(木)「格闘技の聖地」さいたまスーパーアリーナ
満員御礼です。
また、テレビ放送も、フジテレビが19:57分からLIVE中継、WOWOWが11月9日 (土)21:00~放送。
そしてなんと、NHKがNHK-BS8Kで午後9時から生中継されます。これは60年ぶりの放送らしい・・井上尚弥の人気の高さが物語っていますね!
勝利オッズも、井上尚弥が1.14倍に対しドネアが5.5倍と圧倒的リード。
この日は弟の拓真も正規王者のウーバーリと王座決定戦を行うので兄弟そろって勝ってほしい。
ホントにドキドキが止まらない!!
11月7日速報:井上尚弥VSノニト・ドネア
超満員のさいたまスーパーアリーナでWBSSバンタム級決勝戦が行われ、井上尚弥が「辛くも」判定でレジェンドのノニト・ドネアを下し優勝!!
井上尚弥が一年間の長丁場でしたが、バンタム級を制しました!
それにしても、ドネアは強かった・・あれでもしも全盛期だったらどれくらい強かったのだろうか?
西岡利晃が勝てなかった理由がわかるね。
井上尚弥が「初めて」の流血、そして被弾もあり、接戦でどちらに転ぶか分からない展開でしたが、11ラウンドにダウンを奪い、何とか勝利。
改めて井上尚弥のウィークポイントがわかる試合でしたね。
ともかく、井上尚弥、優勝おめでとうございます!
関連記事:WBSS決勝戦は井上尚弥がノニト・ドネアを判定で下し優勝!トップランクと契約も
まとめ
昨年の秋から始まったWBSSバンタム級トーナメント、ドラゴンボール的に言えば、天下一武道会。
各団体の王者と世界ランカー、そしてレジェンドが参戦。
その中でも輝いていたのが「大本命」井上尚弥。
以外と言っては失礼だが、5階級王者のノニト・ドネアも運+老獪さで決勝まで駒を進め、「師弟対決」となりました。
結果は、戦前の予想を覆すかのようにノニト・ドネアが意地を見せて井上尚弥を苦しませる。
一方の井上尚弥も決勝戦で初めての流血+被弾もくらい、危ない場面もありましたが、ダウンも奪い判定勝利で優勝!
有終の美を飾りました。
ドネアとうレジェンドを倒し、これから井上尚弥の未来はどうなるのか?階級変更か?
※試合後に、トップランク社と複数年契約が発表されました。
いずれにも明るい未来が待っていますね。
パウンドフォーパウンドでも上位ランクインして「パッキャオ2世」または「小さなゴロフキン」または「ミニ・マイクタイソン」と言われている井上尚弥。
優勝おめでとうございます。
おわり