WBSS準決勝、井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲス戦での衝撃KOからまだ目が覚めませんが、ここまで井上尚弥のKO、ダウン集を見てみると、ある共通点があるなと思いました。
これまでの井上尚弥の勝ち上がり方、またダウン、KOにつながるコンビネーションブローはある決まった形。
これらを独自に分析して検証してみようと思います。
井上尚弥のフィニッシュブローは?
「Monster」井上尚弥の戦いぶりは世界を圧巻しています。
そして階級をバンタム級に上げ、本来のMonsterの戦いが開花!他を寄せ付けないほど圧倒的にKOしてしまい、敵がいなくなってしまうのでは?と思ってしまいます。
そんな井上尚弥の戦い方ですが、ある一定のフィニッシュブローが存在すると思いました。
それは「左フック」ですね!
昔から「左を制する者は世界を制す」との格言がありますが、井上尚弥はまさしくその通りだと思います。
過去18戦して全勝、そして16KO勝利している井上尚弥。
その全16KOの中でも、半分の8KOくらいは左フックが必ず絡んでいます。
左フックがフィニッシュブローにならなくても、その前段階にも必ず左フックが入ってそこから相手が崩れていきますね。
動画でもわかりますが、左フックでKO、もしくはダウンされた対戦相手は
- ガオプラチャン・チュワタナ
- 佐野友樹
- オマール・ナルバエス
- ワーリト・パレナス
- 河野公平
- リカルド・ロドリゲス
- ヨアン・ボワイヨ
- ジェイミー・マクドネル
- エマニュエル・ロドリゲス(WBSS準決勝)
以上の選手は皆左フックが絡んでグラつき、ダウン、KOされています。
「分かっちゃいるけどもらってしまう」左フックは一体どんなものなのか?
井上尚弥 対戦相手のKO、ダウン集を検証
井上尚弥の戦慄の左フックを検証したいのですが、あれだけ研究されて警戒されているのになぜ左フックをもらってしまうのか?
井上尚弥の左が見えない・・
これは過去にストロー級で無敗を誇ったメキシコの英雄、リカルド・ロペスの左がそうでした。
これはボクシングに限ってはないですが、当たると分かっていればある程度防御と言うか、構えるから耐えられる。
だが、見えなくて不意にバチンと当たったらとても痛い(笑)これがボクシングだったらホントに効いてしまう。⇒ダウンという事
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井上尚弥のコンビネーションブローが速すぎる
これはパウンドフォーパウンドの選手すべてに言えますが、ランクに入っている選手は皆コンビネーションブローが打てて、しかも回転力が速い。
井上尚弥のコンビネーションブローは右のボディーから左フックの形。
この回転力が速いからガードが追い付かない。しかも角度を微妙に変えて左を打つのでディフェンスはしづらいのではと思います。
加えてパンチ力も絶大。なすすべなしですね・・
バンタム級に上げての初戦、対マクドネル戦でも左フックをテンプルに当ててグラつかせて、そこからフィニッシュに持ち込みました。
ゴロフキンパンチとも言われました。ゴロフキンもいろんな角度からフックを打ち込んできます。
井上尚弥の左カウンターの上手さ
井上尚弥はよく左フックをカウンター気味に打ち込んでいきます。
そこで効いてしまえばKO、耐えてもダメージ大。
デビュー2戦目の対ガオプラチャン・チュワタナ、12戦目の河野公平、13戦目の対リカルド・ロドリゲス戦。
そしてWBSS準決勝、対エマニュエル・ロドリゲス戦。
いずれも相手は反応できていません。
相手の攻撃をガード、もしくはバックステップでかわして、打ち終わりに左フックをガツンとお見舞いする。。
相手はたまらずダウン・・
まさしく「わかっちゃいるけどもらってしまう」状態。
それでいて、左フックを警戒したら今度は右のビッグパンチがやってくる。
右のビッグパンチも警戒したら強烈なボディーブローがやってくる・・しかも連続コンボでやってくる。
まさしく詰将棋ですね。
80年代を圧巻した「マイク・タイソン」の得意ブローは右のボディーから右のアッパーカットでした。
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その連続コンボで2メートル、体重も100キロを超える巨漢ボクサーをバッタバッタと倒していきました。
ロマチェンコもサウスポーですが、右のフックは強烈です。
井上尚弥も右のボディーから左のフック、しかもカウンター気味に左フックが入ってくるので余計に効いてしまいますね。
井上尚弥はどこまで登ってしまうのか?とっても楽しみです。
スーパーフライ級時に多団体の王者が逃げた理由が分かります。
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まとめ
井上尚弥のKOシーンはいつ観ても誰をも納得する形でのKOシーンです。
そのKO、もしくはダウンシーンに持っていく形はいつも決まった型があると思いました。
それは右のボディーから左フックの連続コンボ。
この連続コンボでマイク・タイソンみたいにバッタバッタと倒していきます。しかも軽量級で圧倒的なKO率で!
それでいてパンチ力も絶大ですので、たまらずダウンしてしまう。
一体井上尚弥はどこまで行くのか、WBSS準決勝で魅せたKOシーンはパウンドフォーパウンドランキングで確実に上位にランクインするような連続コンボでした。
すべてを兼ねそろえている井上尚弥、パウンドフォーパウンド1位も夢ではないと思います。
井上尚弥の時代はこれからが本番な、そんな気がします。
おわり