こんばんは
いかがお過ごしでしょうか?
今回は毎年恒例の年末ボクシング世界タイトルマッチ、日本人の試合展開とモンスター井上尚弥の来年(次戦)の戦いを書いていこうと思います。
年末日本人の試合は?
毎年恒例行事の世界タイトルマッチですが、今年はちょっと違ってきてます
その前に日本人の対戦を見ていきましょう
12月30日(横浜文化体育館) フジテレビ系列で全国放送
WBC世界ライト・フライ級タイトルマッチ
王者:拳四朗(BMB)vs.挑戦者:ヒルベルト・ペドロサ(パナマ)
WBO世界スーパー・フライ級タイトルマッチ
王者:井上尚弥(大橋)vs.挑戦者:ヨアン・ボワイヨ(フランス)
12月31日(大田区総合体育館) TBS系列で全国放送
IBF世界ミニマム級タイトルマッチ
王者:京口紘人(ワタナベ)vs.挑戦者:カルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)
WBO世界フライ級タイトルマッチ
王者:木村翔(青木)vs.挑戦者:五十嵐俊幸(帝拳)
WBA・IBF世界ライト・フライ級王座統一戦
WBA王者:田口良一(ワタナベ)vs.IBF王者:ミラン・メリンド(フィリピン)
個人的には面白いカードもありますので楽しめますが
今年は去年にいた内山高志や井岡一翔がいないから寂しいですね・・
世代交代と言えば世代交代ですが、ボクシングは興行なので、”華”のあるボクサーが観たいのが正直な感想
去年までは内山高志がメインで頑張ってくれましたので視聴率とれましたが、今年は内山高志と同じワタナベジムの後輩
京口紘人と田口良一はTBSに持ってかれてしまいました。。
試合展開
WBC世界ライト・フライ級タイトルマッチ
王者:拳四朗(BMB)11戦11勝5KO無敗
vs.
挑戦者:ヒルベルト・ペドロサ(パナマ)23戦18勝(8KO)3敗2分
拳四朗にとって2度目の防衛戦です。拳四郎は11勝無敗なんですね!強いボクサーですがいかんせんまだ知名度はないですね
前回の試合もテレビ放送も拳四郎だけカットされてましたから。(前回は村田諒太と比嘉大吾とのトリプル世界戦で唯一TV放送カット)
理由は、試合が判定勝ちが多い。普通な子っていう感じなので今回は井上尚弥の前座ですがTVに映ると思いますので「内容のある」勝ち方をしないと次戦以降はTV放送さえもされなくなりますので、アピールしてほしいですね
WBO世界スーパー・フライ級タイトルマッチ
王者:井上尚弥(大橋)14戦14勝12KO無敗
vs.
挑戦者:ヨアン・ボワイヨ(フランス)41勝4敗26KO
井上尚弥はこの試合がスーパーフライ級最後となる試合です。
はっきり言って安パイな試合です。負ける確率は消費税よりも低いでしょう。ラッキーパンチさえ気を付ければ
ホントだったら来年アメリカでSuperfly2に出場して世界タイトルマッチ統一戦を行うはずでしたが、対戦相手が”逃げて”しまい交渉決裂、売名に使われてしまいました(ヘルウィン・アンカハス)
パウンドフォーパウンドの7位にランクインしている井上尚弥ですからそりゃ怖いでしょ?
逆に井上尚弥はランキングの1位から声をかけていき、対戦してくれるって言ってくれる選手と試合をするという
怖くて試合すらさせてもらえないほどの選手になってしまいました。
嬉しい悲鳴ですが、試合勘もそうだし、もはや井上尚弥にとっては防衛戦なんて興味はなく、「BIGネーム」といつ対戦できるか
それだけです
IBF世界ミニマム級タイトルマッチ
王者:京口紘人(ワタナベ)8戦8勝6KO
vs.
挑戦者:カルロス・ブイトラゴ(ニカラグア)32戦28勝16KO2敗1分け1無効試合
京口紘人は初防衛戦です。デビューから8戦で世界チャンピオンってすごいです
以前大阪帝拳にいて、あの辰吉丈一郎にパンチの打ち方を教わっていたので(前回の世界戦も左フックから勝機を得た)
左ボディー、左フック、アッパーから活路を見出したいですね。
京口選手は個人的に好きな選手です
対戦相手のカルロス・ブイトラゴはニカラグア出身であのロマゴン(ローマンゴンサレス)のチームに所属しています
世界戦も3度経験しているので経験値は豊富なので気を付けなければいけない相手です
WBO世界フライ級タイトルマッチ
王者:木村翔(青木)18戦15勝8KO1敗2分け
vs.
挑戦者:五十嵐俊幸(帝拳)25戦21勝11KO2敗2分け
木村選手は今回が初防衛戦ですね
日本人対決で非常に面白い展開になりそうです。と言いたいところですが、二人ともまだそれほど知名度がないから、ほんとに面白い試合をしなければTV放送カットされちゃいますよ
完全アウエーの地で2008年北京、12年ロンドン五輪ライトフライ級2連覇の王者・鄒市明(ゾウ・シミン、36)=中国=を
11回2分28秒TKOで破る番狂わせを演じたのが前回の試合。
オリンピック2大会金メダルを取っているゾウ・シミンにKO勝ちってロマチェンコやリゴンドーに勝ったようなものですよ!
アウエーで勝ったことがすごいです
五十嵐選手も元世界チャンピオンです、八重樫東選手に負けて王座陥落してからここまで再起してきました
年齢的にも今回がラストチャンスではないでしょうか?(33歳)
WBA・IBF世界ライト・フライ級王座統一戦
WBA王者:(ワタナベ)30戦26勝 (12KO) 2敗2分
vs.
IBF王者:ミラン・メリンド(フィリピン)39戦37勝(13KO)2敗
田口にとって今回の試合がキャリアで井上尚弥の次に強い相手ではないでしょうか?
ホントだったらWBOチャンピオンの田中恒成選手と統一戦を行うはずでしたが、田中恒成の怪我で(のちにフライ級に転向)消滅。
誰と試合を行うんだろうと思っていましたが、なんとメリンド選手と統一戦を行うという事で強敵ですよ、メリンドは
田口選手も年々スキルを上げてきて、ちょっとやそっとじゃ負けないボクサーになりましたが、(以前は試合にムラがあった)
完璧な準備をしないとやられてしまいます。それほどメリンドは強いです
メリンドは前回八重樫東選手に1RKO勝ちを収めていますが、それは八重樫選手の体調が悪かったせいで参考になりませんが厄介な相手です。
接近戦も強いし離れても強い、要注意です
井上尚弥の次戦は?
今回のスーパーフライ級のタイトルマッチを退けたら、次戦以降は「バンタム級」に階級を上げると宣言しています
もはや、この「スーパーフライ級」には、居座る意味がないという事ですね
ただ、後悔はあるようですね(ロマゴンやアンカハス、シーサケットとの未対戦)
理由はと言うと、誰も井上尚弥と試合をしてくれない・・・減量つらいのに。。
これに尽きると思います。もちろんファイトマネー他交渉で上手く行かないのもあると思いますが
始めから井上尚弥と試合をする気がないのに「やるやる、かかってこい!」と言われ、いざ交渉に入ったらこちらが良い条件を出しているのにもかかわらず逃げてしまう・・
ロマゴン(ローマンゴンサレス)が無敗街道を走っていたときは、ロマゴンという目標があったのでつらい減量も乗り越えられましたが、シーサケットに2度も負け(うち一つはKO負け)株が急落、ロマゴンと対戦する価値すらなくなってしまいました
井上尚弥が今のスーパーフライ級ですと、鍛えた筋肉をそぎ落とすような感じになってしまうので、一つ上の階級のバンタム級でしたら本来の体調で臨めると思います。個人的にはスーパーバンタム級まで行けるのではと思います。
ちなみに、体重1kgの差はとんでもなく違うと聞きます。
落とすのもとても大変だし、パンチ力もたった1kgでもハンパなく威力が違うとボクサー達は口をそろえて言っています。
たかが1kgされど1kgです
階級体重表
スーパーフライ級・・52.163kg以下
バンタム級・・53.52kg以下 主な世界チャンピオン⇒ルイス・ネリー ゾラニ・テテ 元チャンピオン⇒山中慎介
スーパーバンタム級・・55.338kg以下 主な世界チャンピオン⇒岩佐亮佑 ギレルモ・リゴンドウ
2018年以降ボクシングの軽量級は、井上尚弥中心に回りそうです。バンタム級には山中慎介、ルイス・ネリ、ゾラニ・テテら猛者がいますが、パウンドフォーパウンド7位の実力はこの怪物たちも蹴散らすと思います。
スーパーフライ級よりも面白い試合が期待できそうです。
でも・・
- ホントに個人的には井上尚弥VSギレルモ・リゴンドウ戦が観たい!
- でもそれは時間がない。リゴンドーはもう37歳、引退も時間の問題です。ロマチェンコ戦で完敗、戦意喪失?
- 対山中慎介戦も観たいが、山中慎介も35歳、もうすぐ引退です。
ならばバンタム級を統一・・夢ではないと思います
まとめ
今年の年末の日本人世界戦は少し小ぶりですがその分、新たなスターが出るかもしれません
「俺が引っ張るんだ」という男気を見せてほしい、でないとお客さんは離れてしまいます。ボクシングも興行です
一方井上尚弥は、年末の試合は「無傷」でKOしてほしい、そのくらい実力差がある相手です
来年はバンタム級に転向すると思いますが、その前に井上尚弥選手にしたらそんなことはないと思いますが、年末の試合を「ナメて」試合をしてやられてしまったり、負傷してしまったら本当にもったいないので、気を引き締めて戦ってほしいです
来年は井上YEARになるのでしょうか?楽しみです
おわり