パウンドフォーパウンドとは、体重差をなくして一定と考えたら誰が強いかの指標ですが、同じ選手でも年齢差を一緒にしてお互い全盛期と比較したらどちらが強いのか?
井上尚弥はまさに今が全盛期、一方のノニト・ドネアの全盛期はモンティエルにKO勝利した時や西岡利晃と戦った時であろう
ならばお互い全盛期で比べたらどちらが強いのか?検証したいと思います。
井上尚弥VS全盛期ノニト・ドネアどっちが強い?
井上尚弥は今が一番充実しているときと思います。減量苦も以前から見るとあまりなく、足がつる事も以前から比べたら減ったと思うし、体幹トレーニングも実を結んでブレなくパンチ力も付き、またドネア戦を終えて経験値も増えて、もはや敵なし状態。パンチの質が違ってきたなと思います。
一方のノニト・ドネアも御年39歳だが、以前の輝きを取り戻しつつあるし、バンタム級の身体にフィットしてきている。実際にウバーリを破りWBCバンタム級王者です。
”フィリピーノフラッシュ”の左フックもまだ健在で、タイミングさえ合えばどんな選手もマットに沈められる破壊力。
だが、尚弥29歳、ドネア39歳なので、いくら何でもフェアではないので、お互い全盛期の時で対決したらどっちが強いのか?
井上尚弥は現在29歳がベストとして、ノニト・ドネアの方は10年前の29歳時、ちょうど、フェルナンド・モンティエル戦、オマール・ナルバエス戦あたりを対象とします(西岡利晃戦時はスーパーバンタム級なので・・)
井上尚弥VS全盛期ノニト・ドネア比較
井上尚弥と全盛期のノニト・ドネアの比較をしたいと思います
<井上尚弥>
- 身長:165.2cm
- リーチ:170.6cm
- 戦績:22戦22勝19KO
- スタイル:オーソドックス
- ファイトスタイル:ボクサーファイター
- 得意技:左ボディー、左フック、コンビネーションブロー
- 3階級制覇(ライトフライ、スーパーフライ、バンタム)
- 通称:モンスター
<ノニト・ドネア>
- 身長:170cm
- リーチ:174cm
- 戦績:27戦26勝18KO1敗(フェルナンド・モンティエル戦当時)
- スタイル:オーソドックス
- ファイトスタイル:ボクサーファイター
- 得意技:左カウンターフック
- 3階級制覇(フライ、スーパーフライ、バンタム)※モンティエル戦当時
- 通称:フィリピーノフラッシュ
このように比較をすると、井上尚弥もノニト・ドネアも同じ様な戦績ですね、そしてお互いに3階級制覇していて、KO率もとても高い、井上尚弥のKO率は8割後半と圧倒的
得意技に関しては、ドネアは”フィリピーノフラッシュ”の左フックですが、井上尚弥に関しては、何だろう、あえて左ボディーや左フックでのKO率が高いので書いたが、コンビネーションブローや右クロスカウンターでもKOできて、どんな形でもKOできるので、比較の部分では井上尚弥有利か。
井上尚弥VS全盛期ノニト・ドネア対決
体格ではドネア有利か、そして全盛期ドネアは、今ほどの経験値はないが、イケイケでスピードもあり、足さばきも軽快であります。バネもあり跳ねてる
一方の井上尚弥もフィジカル強化が実を結んで、ホントたくましくなった。パンチの質も変わり以前より増してパンチ力が付いたのではないか
ディフェンスもいいので付け入るスキがない??尚弥のスゴイところは対峙してすぐに相手の力量を見抜いてしまうところ。
過去のリアル戦いは無視すると考えて、そうそうに尚弥がドネアの攻撃パターンやパンチ力を見抜いて、そして距離感も尚弥が掴んでいると思う。
ドネアは基本カウンターボクシングなので待ちのボクシング。相手が打ってこないと戦略が立てられない
尚弥ボディーやストレートを上下に打ち分けて、ときたまノーモーションの右ストレート放つ。
右斜め上から放つゴロフキンパンチや、絶妙なタイミングで放つ左ジャブやボディーストレートが決まると思います。
ドネアも負けじとカウンターを放つが、単発なので徐々にペースが狂う。
手数も井上尚弥の方が一枚上手か、尚弥はワンツー、及びワンツースリーと上下打ち分けコンビネーションブローが打てるので井上尚弥ペースになる
ドネアの悪い癖は、カウンターボクサーなので、バッチリ当たれば一撃KOだが、どうしても狙いすぎてしまうところがあるので、手数が減り、一発を当てに行くボクシングに
またパンチの回転力でも井上尚弥が一枚上手だろう、ドネアが連続コンビネーションブローを放っても、井上尚弥はディフェンスするであろう
ただ気を付けたいのは、ドネアはパンチのキレと一発の破壊力が備わっているので、浅くても食らってしまったらそこから畳みかけるようにラッシュをしてくる。
後はどんなに気を付けていても、あの「左フック」はもらってしまうと思うので、ダメージは最小限に食い止めたい。
またドネアは、左アッパーや右ストレートも織り交ぜて打ってくるので、単発でも被弾してしまうとかなり不利になるので、攻めるときは攻めて、守る時は守るといった、メリハリが必要か
そこも尚弥は研究済か、しっかりブロックしてドネアの打ち終わりに右ストレート、もしくは左フックがタイミング良く入ると一気に尚弥ペースに
そしてラウンド後半、7、8ラウンドくらいに一気に仕留めるパターンで決まりそう
尚弥得意の右アッパーからの左ボディー、そして顔面へ左フックに持っていき、右ストレート⇒ラッシュ攻撃でレフリーストップ
このパターンでしょうか
左を制する者は世界を制するという格言があるが、距離感の空間も支配しないと世界は獲れない
尚弥はその空間を支配して有利に進めて後半KO勝利かなと予想します。
まとめ
井上尚弥VS全盛期のノニト・ドネアが戦ったらどちらが強いのか?との答えは、井上尚弥が距離感を制して井上尚弥の後半KO、もしくはTKO勝利で全盛期ノニト・ドネアでも倒していると思います。
改めて、ノニト・ドネアというボクサーは、年齢を重ねても経験と伝家の宝刀の左フックで今でも現役で頑張っていますので、尊敬します。
ただ、ノニト・ドネアでもモンスター井上尚弥を倒すことは出来ないと筆者は思いますね。
それほど、井上尚弥のディフェンス力、オフェンス力は群を抜いていると感じます。
井上尚弥が負けるとしたら、負傷TKO負けくらいしかないかなと。ボクシングは何があるか分からないので、一瞬で決まるので目が離せない!
モンスター井上尚弥のこれからがホントに楽しみで仕方がありません。どこまで行くのか
おわり