日本時間8日、IBFスーパーバンタム級暫定王座決定戦。同級1位岩佐亮佑が、同級3位マーロン・タパレスに11回1分9秒TKO勝ちで王者に返り咲きました!
なんとタパレスの方は当日計量オーバー、そんなタパレスに打ち勝った岩佐亮佑。
いままで色々苦しんだ岩佐亮佑ですが限界を超えて新たな境地にたどり着きました。
この詳細を書いていこうと思います。
岩佐亮佑VSマーロン・タパレス
7日(日本時間8日)、米・ニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで開催された、IBFスーパーバンタム級暫定王座決定戦。
岩佐亮佑:身長171㎝:リーチ:180㎝ 29戦26勝(16KO)3敗
マーロン・タパレス:身長:163㎝:リーチ:165㎝ 35戦33勝(16KO)2敗
同級1位岩佐亮佑と同級3位マーロン・タパレス戦、この試合前にはとんだトラブルが・・
なんとタパレスがIBF規定の当日計量の上限体重をオーバーしていた・・
前日計量では、両者ともに一発クリア。岩佐亮佑、タパレス55.1kg。
スーパーバンタム級リミット(122ポンド)
IBFの団体は厳格に当日にも計量を独自に設けて、リミットの10ポンド(132ポンド)を超えないようにと決められています。
岩佐亮佑:129.5ポンド
タパレス:133.4ポンド
ですが、再計量にてリミット上限内でしたのでそのまま失格でもなく試合続行。一安心しました。
前日ではなく、当日計量オーバーって珍しいとおもいます。タパレス減量苦か?過去にもタパレスは計量オーバーで剥奪されています。
岩佐亮佑良く戦った!
この当日計量は公平性を保つためにも、他の団体もぜひ取り入れてほしものです。
岩佐亮佑VSマーロン・タパレス試合展開
1~2ラウンド
タパレスは強打の選手、接近戦でロングフックや角度を変えたアッパー気味のストレートなどを入れて威圧感を出す。
岩佐亮佑の顔面にタパレスのパンチが当たりだす。
岩佐亮佑の方は長いリーチを生かしてジャブからボディーブローを打ったりしてタパレスの足を止めに来る。
序盤はタパレス優勢。
3ラウンド
接近戦にて岩佐亮佑がボディーブローを放ちタパレスもフックをお見舞いする。
その時にお互いの頬が当たり、タパレスが膝をついてしまう、レフリーは頬が当たった場所の反対の位置から見ていたので、岩佐亮佑のボディーブローでタパレスダウンとしてカウントする。ラッキー!
このラウンド岩佐亮佑。
4~終盤ラウンド
岩佐亮佑は長身を生かして距離を取って戦うと思いきや、距離を詰めてタパレスと近い位置で戦いを挑んでいる。
これはタパレスの猛攻をしのぐ作戦なのか?それともタパレスの減量苦をみこしてスタミナを奪う作戦なのか?
岩佐亮佑、フィジカルトレーニングのおかげで弱点であったスタミナ面を克服。そのかいもあり、息切れもしてないし身体もブレていない。
一進一退の攻防が続いて、岩佐亮佑もパンチ当てるがタパレスもフェイントからのアッパーが炸裂したり見栄えの良いパンチを出している。
ややタパレス優勢か?
11ラウンド
このラウンド序盤はタパレス優勢に進めていて、判定だとヤバいかなと思いきや、タパレスが右ジャブを出したところの打ち終わりに狙っていたかのように、岩佐亮佑の左ストレートがタパレスのアゴにモロに命中でタパレスダウン!!
かなりダメージがあるようだ・・カウント9で立ち上がりファイティングポーズをとるが、足元のふらつきが見られたのをレフリーが見逃さず試合終了!
11ラウンド1分9秒TKO勝利でIBF暫定王者獲得!
すべてをかけたこの世界戦で見事勝利をおさめました!
小さなジムで相手は体重超過、そんな条件でも勝利した岩佐亮佑はスゴイです。
これで戦績は岩佐亮佑30戦27勝(17KO)3敗、タパレス36戦33勝(16KO)3敗。
岩佐亮佑の次戦は?
岩佐亮佑の次戦は、IBF正規王者のダニエル・ローマン。
戦績:30戦27勝(10KO)2敗1分
現在左肩の負傷で療養中。
ダニエル・ローマンは、WBAスーパー/IBF王者、WBAは久保 隼から、IBFはTJ・ドヘニーからそれぞれ奪取。
岩佐亮佑はドヘニーに敗れて王座陥落しているので、そのドヘニーを倒したダニエル・ローマンはある意味リベンジにもなると思う。
タパレス戦で限界を超えた岩佐亮佑。ダニエル・ローマン戦でも限界を超えてほしい。
まとめ
IBF世界スーパーバンタム級暫定王者決定戦は、岩佐亮佑が11ラウンド左ストレート一撃でタパレスを下して暫定王者に!
体重超過をしたタパレスに良く打ち勝ちました。
次戦はWBA・IBF王者のダニエル・ローマン。一皮むけた岩佐亮佑のこれからの活躍に期待したいです。
おわり