ついにロマゴンがスーパーフライ級王者に返り咲き!
復活を遂げたローマン・ゴンサレスが全勝のヤファイを相手にTKO勝利。
実に3年ぶりの王者返り咲きですが、次戦は誰と戦うのか?
この試合の詳細と「人材の宝庫」のスーパーフライ級の猛者たちを紹介したいと思います。
WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ
WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチが、2月29日(日本時間3月1日)、米国テキサス州フリスコのフォード・センター・アット・ザ・スターで開催されました。
チャンピオンのカリド・ヤファイVS元4階級王者で元パウンドフォーパウンド1位のローマン・ゴンサレス。
カリド・ヤファイ
本名:カリド・ヤファイ
生年月日:1989年6月11日
国籍:英
戦績:26戦26勝(15KO)
【獲得タイトル】
BBBofC英国スーパーフライ級王座
コモンウェルス英連邦スーパーフライ級王座
IBFインターコンチネンタルスーパーフライ級王座
WBAインターコンチネンタルスーパーフライ級王座
第26代WBA世界スーパーフライ級王座
これまで全勝でWBAのタイトルを5度防衛中で今回が6度目の防衛。
ローマン・ゴンサレス
本名:ローマン・アルベルト・ゴンサレス・ルナ
生年月日:1987年6月17日
国籍:ニカラグア
戦績:50戦48勝(40KO)2敗
【獲得タイトル】
ニカラグアライトフライ級王座
WBA中央アメリカライトフライ級王座
WBAラテンアメリカミニマム級王座
リングマガジン世界フライ級王座
第16代WBA世界ミニマム級王座
WBA世界ライトフライ級暫定王座
第26代WBA世界ライトフライ級王座
WBA世界ライトフライ級スーパー王座
第41代WBC世界フライ級王座
第26代WBC世界スーパーフライ級王座
泣く子も黙る、元4階級制覇のレジェンド、そして元パウンドフォーパウンド1位の選手。
打ってよし、守ってよし、パンチよしと欠点が見当たらなかったロマゴンだったのですが、「階級の壁」にぶち当たり、シーサケットに連敗で王座陥落。
その後に故障もあり、限界説がささやかれましたが、復帰戦をいい形で勝利して「ロマゴン復活」をアピール。
そして今回のタイトルマッチに臨みました。
ヤファイVSロマゴン詳細
1ラウンド
序盤からお互い接近戦での攻防に出ています。スーパーフライ級に階級を上げた頃のロマゴンは身体が重そうでしたが、今はこの階級にフィットしているように見えました。
ですがヤファイもテクニカルな選手なので打ち合いには負けていません。ロマゴンにボディーや顔面に当てていて、手数も出ています。
このラウンドはヤファイリードか?
2ラウンド~7ラウンド
個人的にはですが、2ラウンドからロマゴンのパンチの手数がが良く出ていて、(ヤファイもパンチ出しているが)正確性とロマゴン特有のパンチの回転力が増してきていて、調子のよかった頃のロマゴンが久々に観れているように感じました。
特に左ボディーブローの角度とパンチのキレが良くて、ヤファイのレバーに入っています。
これは後半ヤファイはキツくなるかなとも・・
そしてボディーからの顔面へのコンビネーションブローも見られ、プラス、回転力も増してきてヤファイを押してます。
一方のヤファイも、接近戦から細かいパンチをロマゴンに当てていて、時折左フックや右ストレートを当ててロマゴンをのけぞらす場面も見られますが、ポイントとしてはロマゴンの方が優勢に見えました。
8ラウンド
このラウンドもロマゴンペース、左ボディーに加え、右フックも当たりだしてヤファイが少し効いているように見て、ヤファイの目が少し「うつろ」な印象も。
ラウンド終わり間際にロマゴンのボディーから右フックがヤファイにかすめてヤファイ転ぶようにダウン!!
このラウンドはゴングに救われました。
9ラウンド
ラウンド始まり、序盤にヤファイが左ジャブを打つ。その打ち終わりにロマゴンが会心の右ストレート一撃!でヤファイダウン!
これはカウンター気味にモロに入ったので、ヤファイは後ろに倒れるようにダウンしたので、これは立てないかもしれない・・
レフリーも途中でカウントを止めて9ラウンド25秒、ロマゴンのTKO勝利!
これでロマゴン、約3年ぶりに王座返り咲き!見事な復活を遂げました。
元PFP最強ロマゴン復活♪♪♪強い♪♪♪ RT @Daily_Bruise Wow! Chocolatito stops Kal Yafai! pic.twitter.com/y9YRsFtHcn
— DvorakMMA (@Dvorak71708014) March 1, 2020
この一撃はスゴイ!でもヤファイもロマゴンという最強のチャレンジャーと対戦してくれて感謝です!
ロマゴン次戦は誰と戦うのか?
晴れてこれでWBA新王者となったロマゴンですが、勝利インタビューでは「他団体の王者統一に進みたい」と!
となると、現在スーパーフライ級は人材の宝庫。いい選手が集まっています。
現在のスーパーフライ級王者
- WBA:ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)
- WBC:ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
- IBF:ジェルウィン・アンカハス (フィリピン)
- WBO:井岡一翔(日本)
他にも世界ランカーは、
- カルロス・クアドラス(元スーパーフライ級王者)
- アンドリュー・モロニー(WBA暫定王者)
- シーサケット・ソールンビサイ(元スーパーフライ級王者)
- ドニー・ニエテス(元スーパーフライ級王者)
- 田中恒成(3階級制覇)
と元世界王者やフライ級から上がってきた3階級制覇の田中恒成などファンの期待値が高い選手が目白押しです。
新王者のロマゴンは誰と戦うのか?
井上尚弥が出ていたWBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)をぜひともスーパーフライ級で開催してほしいなと思います。
関連記事:WBSS決勝戦は井上尚弥がノニト・ドネアを判定で下し優勝!トップランクと契約も
ロマゴンやエストラーダ、井岡もいる階級なので世界的にファンもいるしお客さんの入りもいいと思います。
ロマゴンも元パウンドフォーパウンド1位、ファン・フランシスコ・エストラーダに限っては現パウンドフォーパウンド8位ですからね!
関連記事:【ボクシング】パウンドフォーパウンド(PFP)史上最強は誰だ!
個人的にはロマゴンVS井岡一翔、もしくは非現実的ですが、井上尚弥VSロマゴンが観たい!
でも尚弥とロマゴンだと階級の壁があるので無理かな・・
井岡一翔はロマゴンの挑戦を受けるか?これからが楽しみです。
まとめ
元パウンドフォーパウンド1位、4階級制覇のローマン・ゴンサレスがWBA王者のカリド・ヤファイに9ラウンド25秒、鮮やかな右ストレート一撃でTKO勝利し3年ぶりの王者に返り咲きました。
ここにきてかつてのキレが戻ってきたロマゴン、これからのロマゴンはかなり強敵!
この後は他団体の王者と対戦したいとコメント、果たしてロマゴンVS井岡一翔は実現するのか?
私自身はロマゴンVS井上尚弥戦がどうしても観たいと思ってしまいます。
パウンドフォーパウンド同士の対決はドリームマッチですね。階級の壁がどうしてもね、、
おわり