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村田諒太、2度目の防衛戦はブラントに判定負け!ゴロフキン戦は消滅?

村田諒太とDAZNがコラボして、DAZNの完全生中継で行われたWBA世界ミドル級タイトルマッチは、挑戦者のロブ・ブラントが判定で村田諒太を下しました。

 

日本人として不毛のミドル級の王者として君臨していた村田諒太ですが、この試合模様と青写真でしたゴロフキン戦の展望も書いていこうと思います。

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村田諒太VSロブ・ブラント

WBA世界ミドル級タイトルマッチ、王者の村田諒太VSロブ・ブラントがアメリカ、ラスベガスのパークMGMシアターで行われました。

 

収容人数は5000人超満員!来場者には「パウンドフォーパウンド」のロマチェンコ、そして先日の試合でKO勝利を飾った4団体王者のクロフォード、そしてスーパーライト級で復帰戦を果たした同じ帝拳ジムのホルヘ・リナレスが観戦。

 

この中継は、日本では動画配信サービスのDAZNが独占生中継。早速LIVEで観戦しました。

 

長いアンダーカードが終わり(笑)いよいよ村田諒太の出番です。

中継では香川照之氏と元王者の西岡利晃氏、現地ラスベガスでは元PFPの山中慎介氏が解説に。ワクワクでした。

 

村田諒太はこの試合でいい勝ち方をすれば、今後いい展開が待っていましたが・・

 

ハッキリ言って挑戦者のロブ・ブラントは、村田諒太の事をよく研究していたなと。逆に言えば、村田諒太はこの試合は、「悪い村田諒太」が出てしまったとも言えます。

 

悪い村田諒太と言うのは「手数が出ない」です。プレッシャーはかけますが肝心のパンチが出せない。そこをロブ・ブラントは先制攻撃でラッシュの様にパンチを出していって出鼻をくじきましたね。

 

あとは王者としてのラスベガスの試合でしたのでプレッシャーがあったか。リングに上がる時の表情が少し堅いようにも見えたから。

 

では試合詳細を。

 

1ラウンド

試合開始から挑戦者のロブ・ブラントは圧倒的に手数を出して行って、村田諒太を攻め込んでいく。

 

まるで相手が弱っているときにラッシュをするように近い感じで、村田諒太の顔面をヒットしていく。

 

村田諒太も両腕でガードしているが追いつかない、ロブ・ブラントが連続コンボのように細かいパンチを放っているのでどうして、もらってしまう。

 

村田諒太はこの先制攻撃で面食らったのではないか?静かな立ち上がりになるはずが、まさかこんな攻撃をしてくるとはと。

 

攻撃プランが狂っていきますね。初回から村田諒太は鼻血を出して左頬も腫れていました。必死でアイシングしますが、続く2、3ラウンドもロブ・ブラントの手数の多い攻撃が続く。

 

完璧にブラント陣営の作戦勝ちに見えました。村田側の帝拳ジムはどう戦略を立ててたのか?恐らく序盤は様子見で後半勝負と考えたのでしょう。

 

村田諒太のウィークポイント対策は考えたのか?ショートレンジでの攻撃を練習していたみたいだが、どこかにロブ・ブラントは「安パイ」と考えてはいなかったか?

 

4ラウンドからはスタミナ面で、さすがにブラントの攻撃は収まったが、村田諒太のパンチがあまり当たらない。右ストレートが少しでも当たっていれば少しは活路が見いだせたが

 

ロブ・ブラントは俊敏性があり、パンチを打ったらすぐその場から移動して村田のパンチをもらわないように終始動いていました。これも今回勝てた原因だと思います。

ロマチェンコを少し思い出させるような、細かいパンチを出していって、打っては離れて、その繰り返しで相手に主導権を譲らない。

 

そして今回のロブ・ブラントの良いところは、村田諒太の打ち終わりを狙っていて、村田がパンチを打った後に必ずパンチを倍以上出していって、確実にポイントとダメージを与えてたように見えました。

 

5,6ラウンドは、村田諒太の右ストレートやボディーブローが当たりだしていって、いい場面もありましたがそれ以外は終始ロブ・ブラントの良い場面ばかり・・

 

個人的には7ラウンド以降は、ロブ・ブラントが村田諒太の攻撃を「見切っていた」様に見えました。パンチもかわせるし、自分のパンチも当たる。余裕をもって攻撃をしていた様にも見受けられた。

 

ブラントは、はじめから判定勝負に徹していたし、一方の村田諒太は、この後の「ビッグマッチ」を見越して良い印象で勝たなくてはという余計な力みがあったように見える。

 

いわゆるKO勝利が欲しいと。

 

10~12ラウンドもブラントが攻めて、攻撃が疲れたら少し休んでの連続で、村田諒太なすすべなし状態でしたね。途中から村田の攻撃は単純なワン・ツーだけの様にも見えた。

 

もう少し村田諒太が身体を振って動いて攻撃出来たら違う展開になったのかもしれませんが。完全ベタ足で相手を追い込んで攻撃をするファイトスタイルなので、相手に動かれたら何もできなくなる。

 

終盤村田は、細かいパンチを受けてでダメージで効いているようにも。そして少しボーっとしているようにも見えました。

 

そして結果は判定に。結果は、

  • 110-118
  • 109-119
  • 109-119

の大差で判定負け。やはり結果は相手が上手かった。1枚上手だったかなという印象です。そしてロブ・ブラントのスピードに全然ついていけなかったのと手数が出なかったのが敗因でしょうか。

判定結果に運命が分かれたブラントと村田

 

これで「GGG」ゴロフキン戦との青写真が遠のいていったかもしれません。

 

試合後に村田諒太は、

「自分のボクシングの狭さを感じた。完全に負けたなという感じ。実力不足です。これだけ大きな舞台を作ってもらって、はい次にという気持ちにはなれない。今後? すぐに答えが出ることはない」

とコメント。

今後が気になります。

 

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ゴロフキン戦は消滅?

この防衛戦でいい勝ち方をすれば、次戦はあの念願だった「GGG」ゴロフキンとの対戦が現実味を帯びて行こうとしましたが、まさかの敗戦で幻となってしまうのか?

 

正直言うとゴロフキン戦は厳しいなと言う結論ですね。ひょっとしたら村田もゴロフキンも敗戦したので、「復帰戦」と言う形で対戦の可能性でしたら、なくもないですね。

 

もしロブ・ブラントに勝てていれば、来年ラスベガスか東京ドームで村田諒太VSゴロフキンと言う形で大々的にプロモーション掛けられましたが・・

 

世界戦でもなくなってしまいましたし、厳しいが商品価値と言う面では村田諒太はもう一度王者にならなくては先がないですね。

 

王者になったとしても、ミドル級には「バケモノ」級のランカーがたくさんいます。

  • ジャーモール・チャーロ
  • ダニエル・ジェイコブス
  • デビット・レミュー
  • セルゲイ・デレイビャンチェンコ

また王者にはカネロ、またカネロにリベンジを狙うゴロフキンと村田諒太と対戦してくれるかわかりません。

 

今後の村田諒太はどうなるのか?

 

まとめ

WBA世界ミドル級タイトルマッチ、村田諒太VSロブ・ブラントの試合は、村田諒太がまさかの判定負けで王座陥落。

 

スピードと手数に対応できず、なすすべなしな大差判定負け・・

 

オリンピックで金メダル、プロでも世界王者となりましたが、今では相手に攻撃パターンを完全に研究されています。

 

村田諒太は現在32歳、ゴロフキンは36歳でもまだ現役を続けていますがファイトスタイルを変えないとこれからは厳しいかなと言う気がしますが、これから変えるのも時間的に無理なので、今後どうするのか?

 

今はゆっくり休んでいただきたいです。

 

日本人には不毛と言われたミドル級で竹原慎二に次ぐ世界王者となったので誇りに思います。

 

世界戦お疲れ様でした。

おわり

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