ヘビー級の試合はとてもパワフルでスリリングですね!
軽量級とはまたひと味違う醍醐味があります
本日、WBC世界ヘビー級タイトルマッチ
デオンテイ・ワイルダーVSルイス・オルティスの試合が米ニューヨーク州ブルックリン・バークレイズ・センターで行われ
デオンテイ・ワイルダーがオルティスに10R TKO勝利を飾り、無敗対決を制しました
現在ヘビー級は、統一戦に向けて進められています
デオンテイ・ワイルダーの事と、多団体のチャンピオンのジョシュア戦実現の可能性なども書いていこうと思います
プロフィール
デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder)
生年月日:1985年10月22日
通称:The Bronze Bomber(銅の爆撃機)
階級:ヘビー級
身長:201㎝
体重:97.4㎏
リーチ:211㎝
2004年に地元の高校を卒業。アラバマ大学に入学してNFLかNBAの選手になることを夢見ていたが、
19歳の時に彼女を妊娠させてしまい、生まれてきた娘が脊椎の難病を患っていたことで夢を諦めてシェルトン州立短期大学へ入学する。
しかし家計が苦しくなったことで短期大学も中退、娘の医療費と生活費を稼ぐためにトラックの運転手とレストランで掛け持ちで働く
2005年10月、20歳の時に近所のボクシングジム「スカイ・ボクシング」でたまたまボクシングを始め
2008年あれよあれよという間に北京オリンピック代表に⇒銅メダル獲得
ワイルダーは帰国後プロに転向することを発表。アマチュア時代の戦績は24戦21勝3敗
プロに転向したワイルダーはオスカー・デ・ラ・ホーヤ率いるゴールデンボーイ・プロモーションズと契約を交わす
2015年1月9日、ゴールデンボーイ・プロモーションズからプロモート権を破棄されたことで、同プロモーションを離脱した
2015年1月17日、MGMグランド・ガーデン・アリーナでWBC世界ヘビー級王者バーメイン・スタイバーンと対戦し、12回3-0(118-109、119-108、120-107)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した
その後バーメイン・スタイバーンと再戦をして1R KO勝ちをおさめている
戦績:プロボクシング:40戦 40勝 (39KO) 無敗
デオンテイ・ワイルダーVSルイス・オルティス戦
WBC世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦:3日(日本時間4日)
米ニューヨーク州ブルックリン・バークレイズ・センターにて、デオンテイ・ワイルダーVSルイス・オルティス戦が行われました
ワイルダーもオルティスもどちらも無敗同士で、この試合はワイルダーにとって重要な試合でした
と言うのも、これまで全勝でそのほとんどがKO勝利で完璧なボクサーだが、一部からは
「まだ実力者と対戦していない」事を言われていました
ルイス・オルティスの戦績はランキング3位で全勝(27勝23KO)元WBA世界ヘビー級暫定王者ですので、この一戦が
ワイルダーの王者としての価値を求められる事となります
オルティスも193㎝で体重も110㎏とワイルダーと体重が12kgも重い選手です
試合前はさすがにヘビー級の試合とあって、でかいし、迫力が軽量級とは違いますね
アメリカはこの迫力が好きなのですね
試合開始
序盤は静かな立ち上がりでした・・と言うよりかは、ワイルダーもオルティスもパンチを警戒してお互いけん制しあっている展開
会場からもブーイングが聞こえてきました
そんななか、5ラウンドにコンパクトな右ストレートでぐらつかせダウンを奪う
が、オルティスも7ラウンド、右のカウンターを顔面に合わせて、ワイルダーがぐらつく
そしてオルティスが一気に攻め、ワイルダーの足もふらつき、防戦一方
あともう少しでワイルダーがダウンというところまで追い込みますが、オルティスも打ち疲れて攻められない
その後、ワイルダーも回復してきて、9ラウンドに相手をぐらつかせ、10ラウンドに決着をつける
「野生」にもどったワイルダーがラッシュ、オルティスもたまらずダウン
オルティスは立ち上がったら、疲労が溜まっていそうな表情
さらにワイルダーがラッシュして、フィニッシュブローは、右ショートアッパーでオルティスダウン⇒レフリーストップでワイルダーのTKO勝利!
これで40戦全勝で39KO しかもワイルダーは対戦相手全員からKOで勝利しています
(バーメイン・スタイバーンに2度対戦=うち再戦にてKO勝利)
ワイルダーは危ない場面もあったが、オルティスという実力者にもKO勝利して自分の商品価値を高めましたね
ワイルダーの強い秘密は?
ワイルダーの強い秘密は、何と言ってもあのパンチ力
もちろん、ヘビー級なのでパンチが当たれば一発逆転もありますが、ワイルダーのパンチは、ほんとハンパないですよ
これまでのKO勝利は、ほとんど右ストレートで相手を倒しています
しかも、綺麗なパンチではなく、めちゃくちゃに見えるような左右のパンチでのKOが目立ちます
ほんと野生、本能でパンチを繰り出しているのではと思うほど
パンチも、グローブのナックル部分(拳)ではなく、手のひらと言うか、手首に当たっているんじゃないかと言うくらいなパンチでもKOしています
まさに、ワイルダーの「右のパンチが当たれば倒れる」パターンが確立されています
今回の対戦相手のオルティスも右のパンチを十分警戒していたが、もらってしまいKOとなりました
一方のワイルダーも実力者のオルティス戦という事もあり、序盤はコンパクトなノーモーションに近い右ストレートを打っていましたね
オルティスはワイルダーのコンパクトなパンチでも効いてしまいました・・
ワイルダーのパンチは恐るべしです。。
アンソニー・ジョシュアとの統一戦は?
ワイルダーがWBCのチャンピオン
アンソニー・ジョシュアがWBAとIBFのチャンピオン
ジョセフ・パーカーがWBOのチャンピオン
ヘビー級も最強は誰か?という統一戦の動きが出ています
これはトーナメントに例えられて、現在が準決勝、ワイルダーがオルティスに勝って決勝進出
もう一方の準決勝は、アンソニージョシュアVSジョセフ・パーカー
どちらも全勝同士の対決です
アンソニージョシュア 28歳(イギリス)20戦20勝20KO ※ロンドンオリンピック、スーパーヘビー級金メダル
ジョセフ・パーカー 26歳(ニュージーランド)24戦24勝18KO
こちらの試合日程は、現地時間3月31日(日本時間4月1日)に行われます
こちらの勝者が、ワイルダーと対戦する可能性が高いと言われていますね
予想では、アンソニージョシュア勝利予想が多いです
ただ、何が起こるのかが分からないのがボクシング、最後まで目が離せません
しかも今、イギリスはボクシング人気がすごいんです
アンソニージョシュアVS「レジェンド」ウラジミール・クリチコ戦は、ウェンブリー・スタジアムで9万人の観客を動員するほど
アンソニージョシュアは金のなる木でイギリスでは大人気選手
もし、ジョシュアとワイルダーが対戦したら、ファイトマネーの配分や開催地、テレビ放送権とかで揉めそうですね
しかし、ファイトマネーの配分を50-50にしたいとワイルダーの意見
今の商品価値を考えるジョシュアの方が人気選手なので
50-50は無理っぽいが、今回オルティスにKO勝利したので少しは譲歩してくれるかもしれません
ファイトマネー配分、現時点でジョシュア70%、ワイルダー30%
今後はジョシュア60%、ワイルダー40%になるかも?
でも50%-50%はどうでしょうか?
ジョシュアVSワイルダー戦の時期も2018年の夏から秋くらいではないかな
もちろん、ジョシュアがジョセフ・パーカーに勝ったらの話です
まとめ
デオンテイ・ワイルダーがルイス・オルティスに10ラウンドTKO勝利をおさめました!
これで、弱い相手としか戦っていないという一部批判していた関係者を一蹴したのでは
そしてワイルダーの魅力は何と言っても破壊力抜群の右のストレート‼
これで全対戦相手をKOしています
アンソニージョシュア戦の実現は、ファイトマネーの配分次第ではないでしょうか
ファンとしたら何としても実現してほしいし、2018年一番の好カードになりますよ
もしワイルダーVSジョシュア戦が決まったとしてワイルダーの右ストレートがジョシュアにヒットするか楽しみです
これからもヘビー級は目が離せませんね!迫力がハンパないので、人気が出るのがわかります
おわり