
ボクシングファンの皆さん、こんにちは。
我らがモンスター、井上尚弥。
リング上での強さが異次元なのはもはや周知の事実ですが、最近はその「稼ぎっぷり」もとんでもないことになっているのをご存知でしょうか?
かつてボクシング界には、こんな定説がありました。
「軽量級は稼げない」
「10億円稼げるのはヘビー級か、アメリカのスターだけ」
そんな常識、井上尚弥の前では紙切れ同然でしたね。
彼の拳は、対戦相手の顎だけでなく、ボクシングビジネスの既成概念すらも粉々に打ち砕いてしまいました。
特にここ数年、2024年から2025年にかけての伸び率は、まさに異常事態。
今回は、一ファンとして、そしてブロガーとして、井上尚弥の「ファイトマネーの推移」と、話題の「サウジアラビア30億円契約」について、興奮を抑えながら(無理ですが)徹底的に掘り下げてみたいと思います。
夢しかありません。ハンカチの用意をして読み進めてください。
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デビュー600万から10億へ!狂気のファイトマネー推移
まずは、デビューから現在に至るまでのファイトマネーの推移を見ていきましょう。
「強さ」と「金額」が完全に比例して右肩上がりを描くこのグラフは、見ていて清々しいものがあります。
2012年~2013年:伝説の幕開け(数百万円時代)
- デビュー戦(クリソン・オマオ戦):約600万円
普通の新人ボクサーのファイトマネーが数万円(チケット手売り)の世界で、デビュー戦600万円というのは当時から破格でした。
しかし、今の彼からすれば「端数」のような金額ですよね。この頃、大橋会長が「怪物だ」と言い続けていましたが、金額面で本当の怪物になるとは、この時まだ誰も想像できていなかったかもしれません。
2014年~2017年:世界王者定着(数千万円時代)
- 世界戦防衛ロード:3000万~5000万円前後
ライトフライ級、スーパーフライ級で世界王座を獲得し、防衛を重ねていた時期です。
日本のジム所属の世界王者としては、これでも十分「高給取り」の部類。ですが、ナルバエスを倒した衝撃や、「井上尚弥」というブランドの大きさから考えると、今思えば「安すぎる」と感じてしまいます。
アメリカ進出前夜、マグマが溜まっていた時期と言えるでしょう。
2018年~2019年:WBSSで世界へ(1億円突破時代)
- WBSS準決勝(ロドリゲス戦):約5000万円+ボーナス
- WBSS決勝(ドネア戦1):約1億円超
ここが第一のターニングポイントでした。
「WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)」という舞台装置が、井上の価値を世界基準に引き上げました。特にドネアとのドラマチックな第1戦で、ファイトマネーがついに「1億円」の大台を突破。
軽量級の日本人ボクサーが1試合で億を稼ぐ。この時点で歴史的快挙でしたが、伝説はここからが本番でした。
2020年~2022年:ラスベガスと4団体統一(数億円時代)
- モロニー戦・ダスマリナス戦:約1億円~2億円
- バトラー戦(4団体統一):約3億円(推定)
コロナ禍という逆風の中、ラスベガス(トップランク社)との契約でベースアップに成功。
そして、バンタム級4団体統一を成し遂げたバトラー戦では、3億円規模に到達しました。
ただ、この頃ファンとしては「もっと貰ってもいいだろ!」というもどかしさもありましたよね? P4P(パウンド・フォー・パウンド)1位になろうかという選手が、数億円止まりなのはおかしいと。
2023年~2025年:スーパーバンタム級で爆発(10億円時代)
- フルトン戦:約6億~7億円
- ネリ戦(東京ドーム):約10億円
- ドヘニー戦:約10億円~(ベース価格)
来ました、桁変えです。
スーパーバンタム級への転向初戦、フルトン戦で一気に倍増。そして伝説の東京ドーム・ネリ戦でついに「10億円(約650万ドル以上)」の壁を突破しました。
恐ろしいのは、ネリ戦のようなビッグマッチだけでなく、その後のドヘニー戦やのような防衛戦でも「ベースが10億円」に定着していることです。
相手が誰であれ、井上尚弥がリングに上がるだけで10億円が動く。
これはもう、マイク・タイソンやメイウェザーが見ていた景色と同じ。軽量級の歴史上、あり得ない偉業なんです。
サウジマネー襲来!「リヤド・シーズン」30億円契約の衝撃
ファイトマネーだけでもお腹いっぱいになりそうですが、2024年、さらにとんでもないニュースが飛び込んできました。
サウジアラビアの国家プロジェクト「Riyadh Season(リヤド・シーズン)」とのスポンサー契約です。
トランクスのロゴひとつで数億円?
2024年12月のサム・グッドマン戦から、井上のトランクスのベルト部分に「Riyadh Season」のロゴが入ったのにお気づきでしたか?
この契約金、推定で総額30億円とも言われています。
「30億って、一生遊んで暮らせる額じゃん…」と呆然としますが、これは単なる広告費ではありません。
オイルマネーを潤沢に持つサウジアラビア側が、「井上尚弥というブランド」を「世界最高峰のエンターテインメント」として認めた証拠なんです。
なぜサウジは井上にお金を出すのか?
普通、リヤド・シーズンの契約は「サウジアラビアで試合をすること」が条件になることが多いです。ヘビー級のアンソニー・ジョシュアやタイソン・フューリーがそうですね。
しかし、井上尚弥の凄いところは、「日本で試合をしていても契約が成立している」点にあります(もちろん将来的なサウジ開催の可能性はありますが)。
「日本の東京ドームや有明アリーナで試合をする井上尚弥」に対して、サウジがお金を出す。
これは、彼の存在自体が国境を超えた「生ける伝説」として評価されている何よりの証拠です。
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【年収解剖】井上尚弥は一体いくら稼いでいるのか?
さて、ファイトマネーとスポンサー料、これらを合算すると、現在の井上尚弥の年収はどうなっているのでしょうか。
下世話な話ですが、ファンとしては一番気になるところを試算してみましょう。
2024年〜2025年の推定年収モデル
| 項目 | 推定金額 |
|---|---|
| ファイトマネー (年2~3試合 × 10億円) |
20億~30億円 ※PPVボーナス等含む |
| スポンサー契約料 サウジ、Lemino、MTG、用具他 |
推定30億~40億円 |
| 合計推定年収 | 約60億円~70億円 |
…言葉が出ません。
日本円にして年間60億円以上。
これは、日本のプロ野球選手の最高年俸や、Jリーガーの年俸総額などを遥かに凌駕しています。
日本人アスリート長者番付での立ち位置
現在、日本人アスリートでお金を稼いでいるトップ2は完全に固定されました。
- 大谷翔平(MLBドジャース):年収100億円オーバー(別格)
- 井上尚弥(ボクシング):年収60億円オーバー
(大きな壁)
- 山本由伸、ダルビッシュ有など
特筆すべきは、大谷選手が巨大なメジャーリーグという「組織・球団」から支払われているのに対し、井上選手は「個人の拳ひとつ」でこの市場規模を作り出している点です。
チームスポーツではなく、たった一人で数十億円規模の経済を回す。
ビジネスマンとして見ても、井上尚弥はとてつもない手腕(というか拳腕?)の持ち主だと言えます。
なぜこれほど稼げるようになったのか?3つの要因
それにしても、なぜ「軽量級は稼げない」はずのボクシング界で、井上だけが例外になれたのでしょうか?
ここには明確な3つの理由があります。
- 「KO」という世界共通言語
判定決着が多い軽量級において、井上尚弥のKO率は異常です。言葉が通じなくても、ボクシングのルールを知らなくても、「相手が倒れる瞬間」は誰が見ても面白い。この「ハズレのないエンタメ性」が、世界中のファンとマネーを惹きつけました。 - P4P(パウンド・フォー・パウンド)1位の称号
アメリカの老舗ボクシング誌「ザ・リング」で、日本人初のP4P1位を獲得した影響は計り知れません。これにより、「日本の強いチャンピオン」から「全階級を通じてもっとも強い人類」へと認識が変わりました。 - ストリーミング時代の恩恵と「Lemino」
かつては地上波テレビの放映権料が頼りでしたが、現在はAmazonプライムビデオやLeminoといった配信プラットフォームが巨額の予算を投じています。私たちが毎月課金したり、PPVを購入したりするあのお金が、しっかりとモンスターの懐に還元されているわけですね。
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まとめ:モンスターの「稼ぐ力」はまだ止まらない
デビュー戦600万円から始まり、今や年収60億円超え。
井上尚弥のストーリーは、ボクサーを目指す子供たちにとって、これ以上ない「夢」そのものです。
「ボクシングで世界一になれば、大リーガー並みに稼げる」
これを現実にして見せた功績は、彼が獲得したどのベルトよりも重いかもしれません。
そして恐ろしいことに、この数字はまだ「天井」ではない可能性があります。
現在噂されている「フェザー級への転向」。
もしこれが実現し、また、キャッチウエイトでアメリカのタンク・デービスやシャクール・スティーブンソンといった人気選手とのビッグマッチが実現すれば、1試合で20億、30億という未知の領域に突入するでしょう。(現実的ではないが・・)
私たちファンができることは、彼が作り出す伝説の瞬間を、ひとつも見逃さずに目に焼き付けることだけです。
次戦、彼がどんなKOを見せ、いくら稼ぎ出すのか。
リング上の戦いと同じくらい、リング外の「数字」からも目が離せません!
筆者では、今後も井上尚弥選手の最新情報や、ボクシング界のお金にまつわる裏話を追いかけていきます。
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※記事内の金額は、複数のメディア報道や推定値に基づいたものです。正式な契約金額とは異なる場合があります。

