
井上尚弥の試合を見たあと、必ず残る感覚がある。
「同じ軽量級のパンチじゃない」
「当たった瞬間、終わった」
「スピードなのに、破壊力がある」
その理由を“才能”で片付けるのは簡単だ。けれど、井上尚弥のKOは運じゃない。技術でもない。再現性だ。
この記事では井上尚弥の「グローブ」について、倒し方から逆算して深掘りする。
「8オンス(8oz)の意味」「Winning(ウイニング)と言われる理由」「メーカーが試合で変わる可能性」まで、断定しすぎない事実ラインで整理します。
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結論|井上尚弥は「8オンスの世界」でKOを量産している
井上尚弥はスーパーバンタム級(55.3kg)。この階級は一般に、試合用グローブが8オンス(8oz)になる区分に入ります。
ここを見落とすと、井上の破壊力は正しく理解できません。なぜなら、8ozは薄い=衝撃が伝わりやすい条件だからです。
つまり井上の勝ち方は、こう言い換えられます。
当たりが強い条件(8oz)で、“当て方”を完璧にして、倒す。
オンス(oz)とは?|「パンチ力」ではなく“グローブの重さ”
オンス(oz)は、ただの重さの単位です。グローブの「8oz」「10oz」は、ざっくり言うとグローブ1個の重さを意味します。
- 1oz ≒ 28.35g
- 8oz ≒ 約227g
- 10oz ≒ 約283g
オンスは「パンチ力」ではありません。
ただし結果として、オンスが軽いほどグローブが薄い→衝撃が逃げにくい傾向があり、KOが起きやすい条件に近づきます。
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井上尚弥のKOが“異常に見える”理由|8oz環境の影響
井上のKOは「強く打ったから」起きるわけではありません。
本質は衝撃の“出し方”が完璧であることにあります。
8ozは薄いぶん、衝撃が逃げにくい。だから精度が高いほど、破壊力はより鋭くなる。
倒し方①|カウンターの“角度”が正確すぎる
KOは「強い一発」で決まると思われがちですが、本当は相手の動きに衝撃を重ねることで起きます。
相手が踏み込む。頭が前に出る。そこへ迎え撃つ角度で当てる。
井上の左フック(特にカウンター)が“効きすぎる”のは、この角度が狂わないからです。
8ozだと薄いぶん、当たった瞬間の衝撃が逃げません。つまり――
角度が正確なほど、8ozは凶器になる。
倒し方②|「触っただけ」に見える左フックの秘密
井上の左は「軽く当てただけなのに倒れる」と言われます。けれど実際は逆です。
身体の回転、踏み込み、体幹の締め、肩甲骨の連動。すべてが繋がった状態で最短距離で当たるから、見た目以上に重い。
8ozは当たりが薄い。精度が高いほど、衝撃は“点”になって入ります。
井上の左は、筋力ではなく点の暴力です。
倒し方③|左ボディは「練習量が殴っている」
井上の左ボディは芸術と言われますが、実態はもっと冷酷です。
相手がガードを上げた瞬間、肘が浮いた瞬間、体重が乗った瞬間――その隙に寸分違わず刺します。
8ozの環境では、グローブが薄く“めり込み”やすい。防御側は痛みが逃げません。
だから井上の左ボディは、相手の呼吸を壊します。
8oz × 正確なボディは、“詰み”になります。
井上尚弥のグローブはWinning?|拳を守らないと成立しないスタイル
「井上尚弥のグローブはWinning?」という疑問は非常に多いです。
Winningは衝撃吸収に優れたグローブとして語られ、海外で「pillow gloves(枕グローブ)」と呼ばれることもあります。
ただし記事として大切なのはここ。
試合のオンス(8oz/10oz)は階級ルールでほぼ固定でも、メーカーは試合条件で変わる可能性があるということです。
とはいえ、井上のスタイルを考えるとWinningが語られるのは自然です。井上は
- スピード命
- 回転数命
- 精密さ命
つまり、拳が壊れた瞬間に武器が消えるタイプ。
だからこそ「拳を守れる装備(Winning)」が噛み合う可能性が高いのです。
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試合でメーカーは固定?|開催地ルールで変わる可能性がある
結論、メーカーは「相手とのルールで固定」というより、開催地のコミッションや運営規定によって変わる可能性があります。
世界戦や海外開催では、グローブは承認・検品対象になることがあるため、いつも同じメーカーを使えるとは限りません。
だからこそ、こう書けます。
メーカーが何であっても倒す。
それが井上尚弥の強さ。
比較|Winning以外の主要グローブメーカーと特徴
井上尚弥のグローブを語るなら、Winningだけで終わるのはもったいない。メーカーには性格があります。
Cleto Reyes(クレト・レイジェス)|当たりが硬い、効かせやすい
- 当たり感が強い
- パンチの感触がダイレクト
ミット・バッグ中心の人には“効かせるグローブ”として人気です。
Grant(グラント)|試合用で語られやすい高級グローブ
- フィット感が独特
- ビッグマッチで使用例が語られやすい
Rival(ライバル)|手首固定が強く練習向き
- 手首サポートが強い
- 練習用に評価が高い
練習用は何オンス?|井上の真似をするなら“安全に練習量”が正解
試合が8ozでも、練習では目的によりオンスを変えるのが基本です。
- ミット/バッグ:10〜12oz
- スパーリング:14〜16oz(安全面で推奨)
井上の真似をするなら重要なのは
8ozを買うことではなく、“倒し方の精度”を磨くことです。
まとめ|井上尚弥のグローブを語るなら「メーカー」より「8ozと倒し方」
- 井上尚弥は基本8オンス階級
- 8ozは薄い=当たりが強い
- 井上のKOは「強打」ではなく角度と精度の再現性
- Winningは拳を守る設計で、井上のスタイルと理屈が合う
- ただし試合では開催地ルール等でメーカーは変わる可能性がある
8オンスの世界で、角度と精度でKOを量産する。
それが井上尚弥です。
FAQ|井上尚弥のグローブについてよくある質問
Q. 井上尚弥は8オンスのグローブを使っている?
A. 基本は8オンスです。スーパーバンタム級(55.3kg)のため、試合用グローブは原則8ozになる階級です。
Q. 井上尚弥のグローブはWinning(ウイニング)で確定?
A. Winning使用が語られることは多いですが、「毎試合必ずWinning」と断定はできません。試合条件でメーカーが変わる可能性があります。
Q. グローブのメーカーは対戦相手とのルールで決まる?
A. 相手との取り決めというより、開催地コミッションや運営規定の影響が大きいです。
Q. 練習でも8オンスを使えば強くなる?
A. おすすめしません。特にスパーは危険です。一般的にスパーは14〜16ozが推奨されます。
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