現在、日本からはもちろん、世界のボクシングファンから注目を集める井上尚弥。ジェイミー・マクドネル戦で見せた衝撃KOの後、そのリング上でWBSS参戦を表明しました。
バンダム級最強を決めるワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ。ここに日本人がいるだけでも嬉しいですが、しかも断トツの優勝候補。
ここでのパフォーマンスで、井上尚弥の名声はさらに高まります。
では、今回はその井上尚弥の所属するジムに関して場所や仲間なども、どんな選手が所属しているのか調べていこうと思います
井上尚哉所属の大橋ボクシングジム
井上尚弥の所属するジムは大橋ボクシングジム。大橋ジムとよく言われます。元々は大橋スポーツジムと呼ばれていましたが、2002年より現在の名称となりました。
横浜駅きた西口から徒歩約5分。ジム創設者大橋秀行会長の大きな若き日の宣材写真が目印です。
驚くべきはその広さ。なんと150坪を誇る2フロアのジムです。設備ももちろん充実、減量中には欠かせないサウナ、自身の動きをその場で確認できる大型モニター、疲労回復にありがたい酸素カプセルなど、他のジムにはない設備が色々揃っています。
リングも3階と4階に2つあり、日本最大のボクシングジムといえるでしょう。
YOUTUBEでたまに大橋ジムで行われたスパーリング等の映像を見ますが、かなり衛生的で綺麗ですね。ボクシングジムっぽくないボクシングジムです。
会員さんも多いようで、スパーリング大会なども頻繁に開催しています。年齢や仕事の関係でプロになれない練習生達には一つの目標が出来て、良い環境にいるなとうらやましく思います。
大橋ボクシングジムを彩るキャラクター
まずは大橋秀行会長、このジムのボスです。「150年に一人の天才」と呼ばれ、現役時代は軽量級らしからぬ打撃を見せてくれました。
また現在では、日本プロボクシング協会(JPBA)会長に就任。2013年からは日本ボクシングコミッション(JBC)理事も務める。
WBCとWBAのストロー級(今のミニマム)のベルトを獲得しました。ミニマム級史上最強チャンピオンのリカルド・ロペスの挑戦を受けたことも有名。
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豪快に散りましたが、ロペスをぐらつかせたシーンは今でも多くのボクシングファンの心に残っています!!。
次に、チーフトレーナー松本好二。現役時代の成績は大橋会長にはかないませんが、第41代日本フェザー級チャンピオン、そしてOPBF東洋太平洋フェザー級王者にも輝いています。
1998年に引退した後、大橋ジムにトレーナーとして迎えられます。よく「名選手が名指導者になるとは限らない」とよく言われますが、彼に関してはそれは違います。
彼が育て上げた選手の筆頭は川嶋勝重。5年余りの短期間でWBC世界スーパーフライ級の王者の座に彼を就かせました。
この川島勝重選手、ボクシングに対する才能は全くなかったそうです。。友人がボクシングをしており、触発されて自分もやりたいと。
だが、大橋会長に、「才能がない、やめておけ」と言われ・・でも個人の相当な努力で世界チャンピオンまで成り上がりました。川島勝重がチャンピオンになって一番驚いたのが、大橋会長です。
だって、プロテスト2度不合格、そして5戦5敗の選手にスパーリングで倒される。。私でしたら才能がないと諦めてます。
まさか川島勝重が世界チャンピオンになるなんて、これを機に「不可能な事はない」事を川島勝重を通じて大橋会長自信が学ばされたようです。
その他にも、元スーパーライト級チャンピオンの江口慎吾、日本・東洋スーパーフライ級チャンピオンの有永政幸、そして日本フェザー級王者の細野悟を育て上げました。
そして2005年、トレーナー界のチャンピオンベルトと言われるエディ・タウンゼント賞を受賞しました。
よい環境・設備、トレーナーも相まって、これまで川嶋勝重を皮切りに、八重樫東、
「The Monster」井上尚弥など名チャンピオンを輩出しています。
さらに、このジムの特徴としてもう一つ、ボクシングファンにはありがたいことがあります。
それは、強敵に挑むマッチメイクをしてくれる、ということです。
これは、大橋会長がかつてリカルド・ロペスの挑戦を受けるなど、傍から見ればもしかしたら「無謀」と言われる様な試合を受けてきたことからくるかもしれません。
ローマン・ゴンサレスに挑戦した八重樫東、ダニエル・ローマンに挑戦した松本亮。WBSSに挑む井上尚弥などなど。
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こういった姿勢は、ファンにとったらとても嬉しいです。ファンの望む試合を叶えてくれる!盛り上がりますよ!!
それでは、所属選手を見ていきましょう
主な大橋ジム所属選手
現在この大橋ジムの看板選手はもちろん井上尚弥。
今回は彼以外のファイターにスポットを当てていきます。
まずは、井上尚弥の弟・井上拓真。バンダム級の選手です。尚哉の試合の時は大体アンダーで出ていますね。まだ世界挑戦の経験はなく、世界前哨戦が多いですが、次の次でたどり着けると思います。
次戦の相手はマークジョン・ヤップですね。WBC世界バンダム級指名挑戦者決定戦となっていますが、現在WBC同級は空位になっているので、他トップコンテンダーと王座決定戦になるでしょう。
拓真は兄・尚弥と違って、ヒヤヒヤする試合をしてくれます・・尚弥があまりにも圧倒的なので、拓真は実力的に疑問符がつくのかと思いがちですが、決してそうではありません。
パワーだけいえば、尚弥と同等クラスだといいます。
次戦のヤップ戦は乗り切り、是非世界挑戦のチャンスをつかんでほしいですね。
次に、八重樫東。ミニマム、ライトフライ、フライを制覇した3階級世界王者です。対戦相手も強豪中の強豪を選ぶ激闘王。
ミニマム時代の対井岡一翔戦、フライの王座から陥落したロマゴン戦。負けはしましたが、八重樫の評価を大きく上げた戦いです。
現在東洋太平洋フェザー級のチャンピオンである清水聡も大橋ジムです。彼は村田諒太選手と同じ、ロンドン五輪で銅メダルを獲得した選手。
WBC世界フェザー級9位、IBF同級10位に位置どっています。打ち方が独特なので、相手にとってはディフェンスしずらそうな選手です。
日本人最速で東洋太平洋を取った選手です。いずれ世界へ挑戦すると思うので、今後の動向に注目です。
井上尚弥のいとこ、井上浩樹も将来のチャンピオン候補。現在日本スーパーライト級2位で、11戦11勝10KOのパーフェクトレコード。
今同級の王者は細川バレンタインですが、彼自身も井上浩樹がこの階級で一番強いと言っています。
まずは日本王者獲得を目指していると思います。リング外ではアキバなどに足を運ぶオタクとの事。少し前K-1に長島自演乙雄一郎という選手がいましたが、そんな選手になる可能性もあり??
最後に松本亮。モデル顔負けのルックスで、世界王者になれば女性ファンも増えるでしょう。第34代OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者。初の世界挑戦はWBAスーパーバンダムで、相手は童顔の暗殺者・ダニエル・ローマンで、結果は判定負けで世界王者ならず。
スーパーバンダムであれば、IBF王者の岩佐 亮佑がねらい目かもしれません。何試合か復帰戦を挟むでしょうが、是非頑張ってほしいです。
まとめ
以上、大橋ジムの情報や所属選手に関してまとめさせていただきました。決して井上尚弥だけではなく、他にもキャラクターのある選手が集まっています。
トレーナー陣も優秀な方が多く揃っていますね。
少し意外だったのですが、現在世界王者は井上尚弥だけ。ランカーやA級ボクサーは多いので、今後より多くの王者を輩出できる事を願っています。
恐らく、井上拓真や清水聡、松本亮が世界チャンピオンになってくれると思います。というか、なってもらわないと困るような選手たちです!なので今後の彼らに期待します。
大橋ジムは「世界チャンピオン輩出工場」になってほしいね!
おわり