拳を交える事ができなかったシーサケットと「Monster」井上尚弥。
もう無理なのではと思いましたが、シーサケットがバンタムに上げるという噂が・・
そしてバンタムに上げたら井上尚弥と対戦したいと。これはボクシングファンにとって願ってもないチャンスだが・・
その前にいろいろハードルがありますが、もしもシーサケットと井上尚弥が対戦したらどちらが強いのか。
検証したいと思います。
シーサケットの下克上
シーサケット・ソー・ルンヴィサイ。
1986年12月8日生まれの31歳。160㎝のサウスポースタイルで、前に出てワンツーを主体に果敢に攻めるファイタータイプ。
今でこそ、あの4階級制覇のロマゴン=ローマンゴンサレスに2度勝って一気にスターダムに躍り出ましたが、デビュー戦はというと、あの「八重樫東」戦でした。(2009年3月17日)
プロデビュー戦が、当時世界タイトルマッチにも挑戦した八重樫東。負けるのは火を見るより明らか。
案の定KO負け、次戦もKO負けで、シーサケットは完全に「かませ犬」扱いでした。
並みのボクサーでしたら、そこで日本に「出稼ぎ」をして終わるのだが、そこからシーサケットは這い上がっていく。
途中5戦目に負けを挟みますが、その後は連勝街道まっしぐら!2010年4月から2014年5月にカルロス・クアドラスに敗れるまで負けなし。
タイの選手はホントに試合数が多い、1か月に1試合してますもの・・身体大丈夫なのか・・
その連勝の間にWBC世界スーパーフライ級のタイトルを獲っています。(佐藤 洋太から獲得)
「かませ犬」状態から世界チャンピオンまで上り詰めてしまうシーサケットはメンタルがすごいね。
カルロス・クアドラス戦で敗れたシーサケットは、その後も連勝街道を走っていって、ロマゴンに2度勝利、うち2戦目は、シーサケットの綺麗なカウンターがロマゴンに炸裂し、TKO勝利と言う誰も予想しなかった結末でした。
獲得したタイトルも
- ABCO(WBCアジア)スーパーフライ級王座
- WBCスーパーフライ級シルバー王座
- 第24代WBC世界スーパーフライ級王座
- 第27代WBC世界スーパーフライ級王座
そしてパウンドフォーパウンドでもランキング入りしてしまうというドリームも達成!
関連記事:【ボクシング】パウンドフォーパウンド(PFP)史上最強は誰だ!
順風満帆です。恋人にはフラれましたが・・
井上尚弥と対戦、その前に
シーサケットは井上尚弥と対戦したがっていますが、井上尚弥も「スーパーフライ級」の時はそうでした。
ヒリヒリした試合がしたいと言っていたのに、対戦相手は皆逃げ。。
大橋会長が相手の望む好条件を飲んだのに(飛行機はファーストクラスにしろだとか)
井上尚弥はIBFチャンピオンのアンカハスとは、ほぼ対戦が決まっていたのに、アンカハスは逃げた。
関連記事:アンカハス、井上尚弥から逃げた!!モンスターはあまりに強すぎで対戦相手がいない
理由は放送権の問題だとか・・あれだけ対戦要求してきたのにですよ。
それとパッキャオに「井上尚弥と戦って勝てると思っているのか?」とも言われたとか。
シーサケットも吠えているけど、直前になって「やらない」と言ったりはしないだろうか?
シーサケット談は、「スーパーフライ級で4団体統一を果たしたら井上尚弥と対戦する」と。
「私の願いはこの階級を統一することだ。全ての団体を統一したい。この階級が統一できたら、118パウンドに昇級を検討するだろう。イノウエと戦うために」
と言っていますが、4団体統一っていつまでかかるんだ?
統一したころにはシーサケットは、もうピークを越えているのではないかと思うが。(現在31歳)
そのあとに井上尚弥と対戦したいと言っても、井上尚弥はその頃は違う階級にいると思います。(スーパーバンタムかフェザー級か)
なので結局、対戦しないのを前提に、挑戦状をたたきつけているのではないかとも勘ぐってしまいます。
井上尚弥だっていつまでもバンタム級にはいないと思うし、アンカハスの時と同様に、シーサケットの広告に使われてしまっているのではないかと思ってしまいます。
シーサケットの今のターゲットは、アンカハス。アンカハスに勝てばすぐに階級を上げて井上尚弥と対戦要求すればまた話は違ってくると思いますがね。
シーサケットは、「4団体統一(WBC、WBA、WBO、IBF)」したら、井上尚弥と対戦したいと言っている。対戦は無理な話だなと思います。
シーサケットと井上尚弥が対戦したら
これはドリームマッチですが、シーサケットと井上尚弥が対戦したらどうなるか?
ファイターのシーサケットか、ボクサーファイターの井上尚弥か。
シーサケットは果敢に前に出てくると思います。そして懐に入ってショートレンジのストレートを打って打開するか?また、手数の多さで対抗するか。
一方の井上尚弥は、序盤はじっくり相手の能力、パンチの軌道をインプットして、「インストール」終了したら、今度は「アウトプット」
相手のパンチは外して、空いている隙間にボディーやフック、威力抜群の右ストレートを放って主導権を握り、コンビネーションブローも出していき井上尚弥ペースに引き込む。
シーサケットのパンチは井上尚弥には当たらないと思う。ブロックされるか、交わされるか。
と言いますか、井上尚弥の苦戦する姿が想像できない。なぜなら、まだ井上尚弥の限界が見えないから。
また「井上尚弥劇場」が披露されそうです。
最後はカウンター気味の左フックでグラつかせ、右ストレートで終わりのパターンでしょうか?
まとめ
シーサケットが井上尚弥に挑戦状を叩きつけてきたみたいですが、実現の可能性はあるのか?
シーサケットは今のスーパーフライ級で「4団体統一」を果たしたら、井上尚弥と対戦したいと言っています。
シーサケートが4団体統一を果たした頃にはもう、井上尚弥はバンタム級にいない可能性が高いかなと思いますが。。
結局、対戦しない事を前提に発言をしているのかなとも個人的に思ってしまいます。
井上尚弥は散々、相手の広告塔にさせられた感がスーパーフライ級時代にはあると思います。
井上尚弥と対戦してやると言っといて実際は逃げる・・
ボクシングも興行なので、盛り上げるためには多少のパフォーマンスをしないとですが、ファンとしたら本当に実現してほしいと切実に思う。
ゴロフキンVSカネロ、ロマチェンコVSリナレス、リゴンドーと言ったビッグネーム通しの対決が観たいです。
その前に井上尚弥はWBSSのバンタム級でぜひ優勝してほしいですね。
おわり