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ボクシング、世界チャンピオン達の練習メニューと回復方法は?

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試合よりも、練習を見る方が好き。どのスポーツにも、そういうファンは必ずいます。特に、そのスポーツを見るだけではなく、実際にプレイしている方であれば、参考にもなり、真似したくなりますね。

 

メイウェザーのパッドワークなんかは最たるもの。

 

今回は世界チャンピオンの練習にスポットライトを当ててみたいと思います。

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ボクシングの一般的練習メニュー

 

まずは基本のボクシング練習メニューから。ボクシングの練習は、ラウンド単位で行います。

 

つまり3分動いて1分休む。ジムによっては、このインターバルが40秒だったりもします。

 

やってみれば分かりますが、3分というのはとてつもなく長いです。そしてインターバルはとてつもなく短い。。是非皆さん機会があればボクシングジムに行って体験してみて下さい。プロボクサーの凄さが分かります。

 

余談はさておき、大体ストレッチ、ロープ(縄跳び)、シャドー、サンドバッグ、ミット打ちを基本にして、それから各自スピードボールをしたり筋トレをしたりします。

 

ここにイレギュラーでスパーリングが入ってきます。スパーがあれば、シャドーの後が一般的でしょうか。

 

もちろん人に由り、日に由り様々です。あくまでも一般的なものとして捉えてください。例えば、シャドーだけやらされる日などもあります。

 

あとはジムワークに加えて、日々のロードワークやダッシュなど。ボクサーは週1回はオフの日を作っていると思いますが、週6日は上述のメニューを淡々とこなしています。

 

世界王者の練習メニュー

 

それでは、新旧王者達の練習メニューを見ていきたいと思います。ここが他の選手とは違う!というところを取り上げていきますね。

 

①マイク・タイソン

ご存じ1980年代後半から90年代を駆け抜けた最強ヘビー級ボクサー、マイク・タイソン。

 

対戦相手が死んでしまうのではないかという強烈なKOパンチは、もちろん日々の練習から生まれるモノです。

 

よく言われる事ですが、元々タイソンはハトが大好きないじめられっ子だったようで、まさに練習であの力を手に入れたんですね。タイソンに関しては、練習時間などの詳細が既にメディアに出ています。

 

5時起床で約5kmのジョギング。意外に短いと思ったら、25kgの重りを背負って走るそうです。これは、彼の師である名伯楽カス・ダマトが彼に命じたこと。これ以上身長が伸びるべきではないと考えたダマトは、この策を取る事でタイソンの身長の伸びを防いだそうです。

 

6時には簡単な運動を終え、再び寝る。ジョギングは朝練のような感じですね。

 

12時に、10ラウンドのスパーリング。毎日ではないでしょうが、随分長いラウンドをこなしています。というか、相手が可哀想。

 

2時に食事をとり、3時から再び練習。ミットやサンドバッグです。1時間の自転車漕ぎもします。この自転車漕ぎ、今ワタナベジムでも名物練習としてされていますね。かなり足にきます。

 

サンドバッグは、ダマトの命で非常に重いバッグをたたかせたそうです。タイソンが強くなるにつれ、どんどん思いバッグにしていき、20歳ころには大人が叩いてもびくともしないバッグをガンガン叩いていたとの事。

 

これが彼のパンチ力に大きな貢献をしたことは間違いないでしょう。

 

5時に筋トレ。これが凄い。腹筋2000回、ディップス800回。腕立て500回。シュラッグ500回。首のエクササイズを10分間。

 

ディップスというのは、両手にダンベルを持ち、手を肩の高さまで上げるトレーニング。シュラッグも同様にダンベルを持ち、肩を使い少しダンベルを上げる筋トレです。共に肩周りの筋肉を鍛えるメニューです。

 

腹筋、腕立ての回数も凄いですが、タイソンで目に付くのは首の太さ。「首のエクササイズ」と簡単に表記しましたが、一般人であれば骨が折れてしまうのではないかと思ってしまうというくらいのものです。

 

首ブリッジや首逆立ちは今でこそ色んなボクサーがしていますが、タイソンはその第一人者だと思います。

 

ヘビーで体の小さかったタイソンに、耐久力をつけるためカス・ダマトが命じたのでしょう。

 

そして7時には夕食、8時にさらに自転車漕ぎをして終了です。

 

まさにボクシングのための1日。普通どんなボクサーでも、オフの日はもうけるものですが、彼はこれを休みなく週7日!

 

強くならないはずありません。

 

②フロイド・メイウェザー・ジュニア

史上初めて無敗のまま5階級を制覇したミスター・ボクシング。ボクシングといえばメイウェザーというくらいの選手です。

 

引退した今ですら、プロモーターとして何かと話題に上がってくる彼ですが、現役時代は練習の虫でした。

 

「Hard Work, Dedication」「No cry, No complain, just working」とは、彼と彼のジムメートが練習中によく叫ぶ言葉です。

 

練習に対する姿勢が見て取れますね。元の英語が分かりませんが、彼は練習に関してこんな事を言っています。

 

「俺はハードに練習している。他の奴が休んでいる間、俺は練習している。他の奴らが寝ている間、俺は練習している。もちろん他の奴が練習している時、俺は練習している」

 

つまり24時間練習しているという事です。まぁそれは不可能なので、このくらいの気持ちでいるという事ですね。

 

メイウェザーの練習動画はYOUTUBEでも多く上がっています。他の選手に比べて、とにかく取り巻きが多い!スタッフはもちろんですが、カメラを持つメディア、ファンなどが彼の周りを取り囲みます。

 

メイウェザーはそんな事意に介さず、黙々と練習を続けます。ロープスキッピング、パッドワークは本当にお金が獲れますね。

 

ただ、一番驚くべきはそのスタミナ。冒頭で書いた通り、通常練習は1ラウンド区切り区切りで行い、途中インターバルを挟みます。

 

メイウェザーはそうではなく、私が見た限りでは少なくとも25分間ぶっ通し!ロジャー・メイウェザーを相手にしたパッドワークとネイト・ジョーンズ相手のボディ打ちを繰り返し、それが終われば休む間もなくヘビーバッグを打つ。

 

ラウンドは関係なく練習をしています。そういえば、過去50戦を見ても、メイウェザーがスタミナ切れするというシーンは見たことがありません。

 

なんとスパーリングでもラウンド関係なし。週3回のスパーリングを行うようですが、合計時間は15ラウンド以上で、インターバルは相手が変わる時のわずかな時間のみ。

 

なるべく自分より大きいサイズの相手を選ぶようで、相手が突進してきた際のいなし方をトレーニングするためとの事。

 

また、メイウェザーはこのスパーリングを一切公開しませんでした。

 

ラストファイトになったアンドレ・ベルト戦前のスパーは、もう戦う事もないとされたのでメディアに見せられましたが、それ以前はメイウェザーがスパーリングを始めようとすると、取り巻きがメディア・ファンに対してジム外へ出るよう指示を出します。

 

ジム内に入れる人間も、カメラ等の撮影機材の取り出しは固くNGとされたようです。

 

インターバルほぼ無しのスパーで、相手側も対メイウェザーであれば気合も入りますよね。

 

スパー後のメイウェザーの白Tシャツが鮮血で染まっているのを見たことがあります。かなりの量でした。それだけ激しいという事です。

 

メイウェザーの練習に対する姿勢は、全てのボクサーが見習うべきだと思います。

 

③ワシル・ロマチェンコ

現在リング・マガジンPFP2位に位置する精密機械ワシル・ロマチェンコ。

 

映像を見る限り、彼の練習メニューはラダーを使った足の運びをトレーニングするものが多いというくらいで、特段変わったことはありませんが、一つだけ彼が世界的に流行らせたトレーニングがあります。

 

正確な名前がないので、そのやり方を説明するしかありませんが、テニスボールに伸縮性の紐をつけ、反対をキャップやヘッドバンドにくくりつけます。

 

そしてテニスボールを連続でパンチする。私はやったことありませんが、かなり難しいらしいです。不規則に動くテニスボールで動体視力の訓練になるのだと思います。

 

今では渋谷のセンタースポーツにも売っていますので、ご興味ある方は是非ご購入してみて下さい。

 

このように、世界王者がやっている独特なトレーニングは、動画サイトがあるこの時代には急速に世界各国に広まっていきますね。

 

レベルは違うかもしれませんが、亀田親子が使っていた「世界のジャブ」。これは現在名トレーナーと言われるイスラエル・サマス氏も使っており、ホルヘ・リナレス相手にそれを行うシーンが見受けられます。

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今アメリカで流行りのリカバリー方法

 

リカバリーもトレーニングの内です。ジムワークで筋肉繊維を破壊し、より優れた筋肉に回復させるためには、より良いメンテナンスが重要です。

 

アスリートのパフォーマンスを向上させる要素として、食事、練習、休養が挙げられますが、日本人が見落としがちなのがこの「休養」つまりリカバリーの部分です。

 

この時代にも昭和的な根性論は残っていますね。このリカバリーをおろそかにしてはオーバーワークに繋がり、故障を引き起こします。

 

メイウェザーがあれだけハードなトレーニングをしても優れたパフォーマンスが出来るのは、練習後のメンテナンスが細部に行き届いているからでしょう。

 

ではそのリカバリー方法ですが、例えばマッサージだったり、水風呂だったり、睡眠だったり、酸素カプセルに入ったりすることが従来のやりかたでした。

 

今世界的に流行っているのは「クライオセラピー」聞いたことがないかもしれませんが、要は冷却治療の事です。

 

この治療法は、メイウェザー、エイドリアン・ブローナー、ガーボンタ・デービス、アミール・カーンがボクサーでは使用しているのを見たことがあります。

日本では、亀田和毅選手や、K-1の木村フィリップミノル選手も愛用しています。

 

ボクサー以外でも、クリスティアーノ・ロナウドが頻繁に使っていますね。

 

原理は水風呂と似ています。体を冷却し、血管を収縮させる。冷却終了後、血管が通常より広がりを見せ、血流がより活発になり、各種栄養がよりスピーディに体の細部に送られることになります。

 

故に、破壊された筋線維の回復も通常より早くなり、アスリートには愛用されているんですね。

 

もちろん、アスリートだけではなく、老化防止やダイエットにもいいとの事。

 

クライオセラピーは、液体窒素で冷やします。その温度なんとマイナス180度。

 

人ひとりが入れるくらいのスペースの円柱の中に入り、そこを液体窒素を気化させたガスを身体に当てる。時間にして2~3分。

 

初体験したメイウェザーが「早く出してくれ!」と言っていました。しかし今では病みつきに。練習後は必ず行くようになったそうです。

 

まとめ

以上、ボクサーの特徴的なトレーニングメニューに関して、まとめさせていただきました。圧倒的なパフォーマンスを誇るボクサーの裏には、圧倒的なトレーニングが存在しています。

 

「試合よりも練習の方がつらい」、とはよく言われますが、彼らにとってはまさにそうでしょう。

 

そして日本人が見落としがちな休養も、トップアスリートは重要視します。ハードワークとリカバリー、世界王者として確固たる地位を築くためには、どちらが欠けてもいけませんね。

 

いつまでも精神論ではダメですよ。

おわり

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