先日、いきなりの国内での活動を発表した井岡一翔。
これで日本での試合が可能になり本格的に日本で世界を狙っていくと思いますが、フライ級に同じ3階級制覇の田中恒成がいます。
そしてバンタム級には「Monster」井上尚弥がいます。
今回は、同じ3階級制覇同士の井岡一翔と田中恒成が戦ったらどちらが強いか?
検証したいと思います。
井岡一翔の現在
3階級制覇の井岡一翔は17年12月31日に突然の引退を表明。そして歌手の谷村奈南と結婚。
そして2018年7月には、拠点をアメリカに移して電撃復帰。同年9月にスーパーフライ級に階級を上げてシルバー王座を獲得。
2018年12月31日、WBOスーパーフライ級王座決定戦でドニー・ニエテスに王座を挑むが判定負けで4階級制覇ならず。
同年11月には谷村奈南と離婚。そして離婚から3ヶ月足らずででき婚・・
この1年足らずで、ボクシングでもプライベートでも色んな事がありました井岡一翔。
なんかゴタゴタしていますね!
ですが、国内の「Reason大貴ジム」に所属しましたので、ここから再出発で4階級目を目指します。
井岡一翔
戦績:25戦23勝(13KO)2敗
田中恒成の現在
田中恒成も、ミニマム、ライトフライ、フライと3階級を制覇しました。
特にフライ級挑戦で同じ日本人の木村翔との激闘は感動ものでした。ホントにベルトをつかみ取った。
そして初防衛戦に、ライトフライ級時に自らの負傷で実現できなかった統一王者の「田口良一」を指名。
そして田口良一もフライ級に上げての初戦が世界戦と何という巡り合わせ。
田中恒成は田口良一戦でも圧倒的にリードして大差の判定勝ちをおさめました。
田中恒成の最近の対戦相手は、「強敵」ばかりと戦っています。
がしかし、田中恒成の本当のポテンシャルはこんなものではないと大橋ジムの大橋秀幸会長が言っています。
唯一、気になるところを挙げるとすれば不用意なパンチをもらい過ぎる点だ。
あのボクシングセンスと技術ならば、1発もパンチをもらわずに完封する実力があるはず。
もちろん直近2戦の木村、田口は世界王者で強敵だが、あえて言わせてもらえば、ここで激戦を繰り広げる器ではないと考えている。
大橋会長は田中恒成の潜在能力はこんなものではないと言っていますね!
確かに個人的にも、田中恒成の技術を持ってすれば、ロマチェンコばりに相手のパンチを被弾しないで勝てるのでは?と思います。
田中恒成の「意地」の打ち合いに付き合ってしまっているのか?
ボクシングはパンチをもらいすぎるとダメージ回復に時間がかかり、経年疲労が蓄積されてしまうので、不用意なパンチの被弾は控えてほしいなというのが私の願いです。
井上尚弥とともに日本の「至宝」なので、ここで潰れてほしくないです。
戦績:13戦13勝(7KO) 無敗
井岡一翔VS田中恒成、対戦の可能性は?
井岡一翔は現在スーパーフライ級。
田中恒成はフライ級。
井岡一翔も田中恒成も4階級制覇を狙っています。なので十分対戦の可能性を秘めていますね!
可能性としたら、田中恒成がスーパーフライ級に階級を上げたらの話になりそう。
田中恒成もイケイケですし、井岡一翔も以前ロマゴンと対戦出来なかった事がありますから、今だったらファンが望む試合が組みやすくなっていると思います。
井岡一翔も日本での活動が可能になったので、ますます現実味をおびてきましたよ!
そう遠くない未来に実現できたら大いに盛り上がりそうですね。
いやぜひ観たいと強く思います。
井岡一翔VS田中恒成はどっちが強い?
果たして井岡一翔と田中恒成はどらが強いのか?気になりますね!
階級は違いますが、現在井岡一翔はスーパーフライ級。
田中恒成はフライ級。
井岡が階級を下げるかもしれないし、田中が4階級目を狙うかもしれない。
ここでは井岡と田中が同じ階級という条件付きで検証したいと思います。
ファイトスタイル
・井岡一翔⇒アウトボクサー・ボクサーファイタータイプ
・田中恒成⇒ボクサーファイタータイプ
どちらも中間距離で戦うスタイルで似てますね!
ですが、井岡一翔の方がよりアウトボクシングをしてくるかなという感じ。でもここ最近は接近戦もガンガンに打っているのでファイトスタイルを少し変えたかなと。
ここでは両者差が付きませんね。
インファイトは?
インファイト(接近戦)では田中恒成がリードしていると思います。
様々な角度からパンチを打てる技術、そしてバックステップやサイドステップも駆使してパンチを当てる当て感は素晴らしい。ロマチェンコみたいです!
井岡一翔も接近戦を取り入れようとしていますが、基本は距離を取ってカウンター狙いなボクシングスタイルなので、田中恒成の回転力とコンビネーションブローに軍配。
中間距離では?
中間距離では井岡一翔のテリトリーではないでしょうか?
ここまでの井岡一翔の戦績も中間距離で上手くカウンターを取り、ボディーブローでダメージを与えてまたカウンターで世界を獲ってきたので、ここでの距離感は井岡一翔が1枚も2枚も上手かなと。
スピード、パンチ力、ディフェンスは?
・スピードは田中恒成。
田中恒成は「日本版ロマチェンコ」です。今のボクシングのトレンドです。
現代ボクシングは「スピード」「フットワーク」「手数」のあるボクサーが世界を獲ってるかなと感じます。
井岡一翔はベタ足でじっくり詰めていくので、スピードは無くはないですが、田中恒成の方がスピードはありますね。
・パンチ力はやや田中恒成、ディフェンスでは井岡一翔でしょうか?
田中恒成は13戦のうちKOが7つKO率が約54%。
井岡一翔は25戦のうちKOが13でKO率が52%
数字ですとあまり変わりませんが、これまでのファイトスタイルでの印象だと田中恒成の方がパンチがあるかなという印象を感じます。
・ディフェンスでは井岡一翔
井岡はしっかりとガードしてブロックしていますので、中間距離での戦いで勝ちにこだわればそんなに被弾はしないと思います。
ここ最近はアピールも含めインファイトに切り替えているので、多少は被弾していますが・・
田中恒成のディフェンスは、やはり不用意にパンチをもらってしまう所があるので、そこを改善したいですね。逆に言えばディフェンスに自信があるからなのか?
あの不用意なパンチで試合が終わってしまう事もありますから・・
井岡一翔と田中恒成のどちらに軍配が?
私個人的な判断ですと、井岡一翔と田中恒成が対戦したら、勝つのは田中恒成だと思います。
理由は、接近戦では田中恒成の方が長けている。井岡のディフェンスがいいと言ってもバリエーション豊かな田中恒成の連続コンボに対応は難しいかなと思います。
それに田中恒成は巧みなステップ「足」も使える。井岡はベタ足でフットワークはあまりないかなと。
井岡一翔の4階級制覇を狙った対ドニー・ニエテス戦で、ニエテスの接近戦の攻撃に対応できていなかった。ここが負けた理由かなと。
しかもニエテスは手数も多くコンビネーションブローも打てて、老獪なボクシングをしてきました。
さすがパウンドフォーパウンドの選手だなと。
関連記事:【ボクシング】パウンドフォーパウンド(PFP)史上最強は誰だ!
田中恒成もドニー・ニエテスタイプだと。つまり井岡一翔が苦戦するタイプかなと思いました。
もちろん、井岡もKOを狙わず勝ちにこだわれば勝機も見えてきますが、スピード、手数、フットワーク、パンチ力ともに田中恒成と思います。
まとめ
日本のボクシングを代表する選手同士、また3階級制覇同士の戦いはとてもスリリングでハイレベルな攻防になると思います。
ですが非常に難しいですが、井岡一翔と田中恒成が戦ったらどちらが強いと言えば田中恒成が強いかなと思いました。
スピード、手数、フットワーク、テクニック含め井岡一翔が持ち合わせていない物を田中恒成が持ってるかなと。
最近はファンの望む試合が組まれることが多いので、実現したらホントに楽しみです。
もう永久保存版です。
おわり