
いよいよ決戦の時が来ました。
サウジアラビア・リヤドで開催される「THE RING V: NIGHT OF THE SAMURAI」。
メインイベントの井上尚弥 vs アラン・ピカソはもちろんですが、同じリングに立つ中谷潤人 vs セバスチャン・エルナンデスの試合も目が離せません。
しかし、試合直前の公開計量(12月26日)で、私たちの予想を覆すとんでもないニュースが飛び込んできました。
これまで「2026年5月、東京ドームで井上尚弥vs中谷潤人が決定的」と見られていた次戦の構想について、井上尚弥選手自身の口から「フェザー級転向の可能性」が明言されたのです。
「えっ、中谷戦はどうなるの?」
「まさかいきなり5階級制覇へ動くのか?」
多くのファンが騒然としたこの発言。その真意と、今後予想されるシナリオについて、最新情報をまとめました。
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【衝撃】公開計量で明かされた「5月のフェザー級転向」プラン
事の発端は、前日計量後の囲み取材での出来事でした。
次戦について問われた井上尚弥選手が、苦笑いを浮かべながらこう明かしました。
「会長から『来年の5月、フェザーもあり得るかもよ。だから準備しとけよ』って言われて」
「中谷戦かフェザー5階級制覇か、どっちに転ぶかわからない」
なんと、陣営である大橋会長の方から、これまで既定路線と思われていた「中谷戦」だけでなく、「フェザー級への転向」という選択肢を突きつけられたというのです。
これには井上選手本人も「ちょっとビックリした」と驚きを隠せない様子でしたが、同時に「決まった試合、どっちでも準備するだけ」と、すでに戦闘モードに入っていることを強調しました。
なぜ今?フェザー級転向が現実味を帯びる2つの理由
なぜこのタイミングで、フェザー級の話が具体化したのでしょうか?
井上選手と大橋会長のコメントから、その理由が見えてきました。
1. スーパーバンタム級での「肉体の完成」
一つ目の理由は、井上尚弥選手のフィジカルの進化です。
井上選手は計量後のインタビューで、現在の体の仕上がりについてこう語っています。
- スーパーバンタム級に上げた当初より、体つきが明らかに変わった
- まだ体は大きくできるし、作れる
- 減量苦ではなく、パフォーマンス向上のための増量が可能
私自身、昨日の計量映像を見て感じたのは、背中の筋肉の厚みと、肌の張り艶が以前よりも増している点です。
「Sバンタムの体」が完成しきった今、無理な減量を続けるよりも、適正階級を上げてパフォーマンスを最大化させる。その時期が、予想よりも早く訪れているのかもしれません。
2. 大橋会長の「挑戦者」としての渇望
もう一つの理由は、チーム大橋の哲学です。
大橋秀行会長は、今回のフェザー級プランについて以下のようにコメントしています。
「(中谷からの)挑戦を受けるより、(フェザー級へ)挑戦したいという気持ちがあるのも事実」
王座に君臨して防衛戦(迎撃)を続けるよりも、リスクを取って新しい階級へ挑む(進撃)。
この「常に挑戦者でありたい」という姿勢こそが、井上尚弥というボクサーをモンスター足らしめている要因と言えるでしょう。
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井上尚弥を待ち受ける「フェザー級4人の怪物たち」
もし井上尚弥選手がフェザー級(57.15kg)に上げた場合、ターゲットとなる現役王者たちは全員が「一癖も二癖もある」強敵ばかりです。
Sバンタム級時代とは全く異なる、未知の戦いが予想されます。
【WBO王者】ラファエル・エスピノサ(メキシコ)
- 通称: エル・ディビノ(神)
- 身長185cmの「規格外」タワー
- 直近の試合: 2025年11月、アーノルド・ヘガイを11回KOで粉砕
井上尚弥にとって「最大の壁(物理的にも)」となるのがこの男です。
フェザー級のリミットで身長185cmというリーチ差は、まさに悪夢。
先月(11月)行われた防衛戦でも、タフなヘガイを後半に沈めており、そのスタミナと「打ち下ろす」連打の威力は健在です。
井上選手との身長差は約20cm。懐に入り込めるか、それとも1000発以上の手数を誇る「空爆」に沈むか。視覚的にもボクシング的にも、世界が注目するマッチアップです。
【WBA王者】ニック・ボール(イギリス)
- 通称: レッキング・ボール(破壊球)
- 身長157cmの「重戦車」
- 次戦決定: 2026年2月、ブランドン・フィゲロアと激突!
エスピノサとは対照的に、身長157cmと非常に小柄な王者。
今年8月にサム・グッドマンを退けたばかりですが、早くも次戦(来年2月)で、あのブランドン・フィゲロアとのビッグマッチが決定しています。
止まらない突進と回転力は、まさに「マイク・タイソン」の再来。
井上選手にとっては久々の「自分より背が低い相手」ですが、この圧力と無尽蔵のスタミナは脅威です。
【IBF王者】アンジェロ・レオ(アメリカ)
- ルイス・アルベルト・ロペスを戦慄のワンパンKOした男
- 直近の試合: 2025年5月、亀田和毅との指名試合をクリア
かつてSバンタム級王者だったレオですが、フェザー級に上げて完全に覚醒しました。
今年5月には日本の亀田和毅選手を退けて防衛に成功しています。
技術とパワーを兼ね備えたオールラウンダーであり、かつてロペスを失神させた左フックは、井上選手といえども一瞬の油断が命取りになります。
【WBC】現在は空位(1/31に新王者決定)
- フルトンがまさかの計量オーバーで王座返上
- 次期王者決定戦: 2026年1月31日(ニューヨーク)
- カード: ブルース・キャリントン(1位) vs カルロス・カストロ(2位)
WBC戦線は大混乱の中にあります。
かつてSバンタム級で井上尚弥と戦ったスティーブン・フルトンがフェザー級で王者に返り咲いていましたが、なんと今月(12月11日)、計量オーバーにより王座を剥奪・返上するという事態が起きました。
これに伴い、来年1月31日にニューヨークで予定されていた試合が「WBC世界フェザー級王座決定戦」に格上げ。
地元のスター候補ブルース・キャリントンと、同級2位の実力者カルロス・カストロが空位のベルトを争います。
井上選手にとっては、1月に決まるこの「新王者」がいきなりのターゲットになる可能性も高いでしょう。
ファン待望の「中谷潤人戦」は消滅するのか?
フェザー級も魅力的ですが、やはり我々ファンが一番見たいのは「井上尚弥 vs 中谷潤人」ではないでしょうか?
結論から言えば、まだ可能性は十分に残されています(五分五分です)。
中谷潤人選手も本日、同じサウジアラビアのリングに上がります。
今回は彼にとって、バンタム級王座を返上して挑む「スーパーバンタム級転向初戦」です。
井上尚弥と同じ階級に足を踏み入れ、ここで中谷選手が圧倒的なKO勝利を収めれば、世界中のファンや関係者から「今のイノウエの相手はナカタニしかいない!」という声が爆発的に高まることは間違いありません。
興行的な視点で見ても、「日本人同士のPFP(パウンド・フォー・パウンド)対決」として東京ドームを満員にできるカードは、この組み合わせ以外にあり得ません。
しかし、ボクシング界では「旬の時期を逃すと実現しない」ことが多々あります。
もし今回、井上選手がフェザー級に上げてしまえば、せっかくスーパーバンタム級に上げた中谷選手との間に、再び階級のズレが生まれてしまうリスクもあります。
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【予想】結局、次はどっちだ?
最後に、個人的な予想を記しておきます。
すべては、今夜(12月27日)の試合内容次第ではないでしょうか。
もし井上選手が、アラン・ピカソ相手に「Sバンタム級ではもう相手がいない」と思わせるような、戦慄するKO劇を見せた場合、大橋会長は即座にフェザー級へのGOサインを出すかもしれません。
一方で、中谷選手も同様に衝撃的な勝ち方をすれば、両者の対決運命は避けられないものとなります。
- 予想
- 本命: 2026年5月、東京ドームで「井上尚弥 vs 中谷潤人」
(やはりこのビッグマッチを日本ボクシング界は捨てられないはず。) - 対抗: フェザー級王者への挑戦(特にWBOエスピノサか、WBC新王者)
(対戦相手との交渉が難航した場合、一気に舵を切る可能性あり。)
いずれにせよ、今日の試合が終わった後のリング上、あるいは記者会見で、次戦についての何らかのアナウンスがあるはずです。
まずは今夜、モンスターがサウジアラビアで見せるパフォーマンスを目に焼き付けましょう!
(※試合結果と最新情報は、試合終了後に速報で追記します!)

