いや~ロマチェンコVSリナレスの試合はとってもとっても良かったです‼
これぞ大金を払ってでも観る試合でした!今年前半の最高試合ではないでしょうか?
ロマチェンコVSリナレスは「スピード対決」または「genius対genius」(天才対天才)とも言われました
WOWOWに入っていてよかった・・何度でも繰り返し見たい試合内容です
結果はロマチェンコのKO勝利でしたが、途中まで分からない内容で、どちらに転ぶか不安と期待が入り混じりドキドキしながら観ていました
この興奮をお伝えしたいと思います
ワシル・ロマチェンコVSホルヘ・リナレス
WBA世界ライト級タイトルマッチはニューヨークのマディソンスクエアガーデンで行われました
早くからこの日を待っていて、このロマチェンコVSリナレス戦をとっても楽しみにしてました
だがしかし、今日は私用がありLIVEで観れなく、録画して今じっくりと観戦をして興奮しながら書いてます・・
冒頭にも書きましたが、WOWOWに入っていてよかった。。こんないい試合YouTubeでは絶対伝わらない
それほど拮抗した試合で、あのロマチェンコが入場の時に硬い表情でしたので、ロマチェンコ自身もリナレスに対し警戒をしてるなとも取れました
ロマチェンコにとってはこの試合が、史上最速の3階級制覇になる試合です
まさにバケモノ、プロデビューして12戦目で3階級制覇をしようとしているのだから
オリンピック連覇でプロデビューして2戦目で世界戦、3戦目でチャンピオン
そのあとの試合はずっと世界戦というまさに「ウクライナの最高傑作」にふさわしい戦績
- アマチュアボクシング:397戦 396勝 1敗
- プロボクシング:12戦 11勝 (9KO) 1敗
一方のリナレスは兼ねてからロマチェンコと対戦したいと言っており、念願が叶い入場シーンはにこやかな表情。調子の良さをうかがわせます
ここ最近のリナレスの試合は、パンチのスピードとキレが良く、以前の打たれ弱さは見られなくなり強くなったな~と言う印象
今のリナレスが一番強いのではと思います
試合前のリングに向かう両選手を見ると、体重は一緒だけど体格はリナレスの方が一回り大きかったですね
やはりずっとライト級で戦っているので、ライト級の体格なのでしょう
一方のロマチェンコはフェザー級からスーパーフェザーと上がってきたので、まだライト級の身体にはなっていない感じがしました
試合経過
会場のボルテージはMAXに上がり異様な盛り上がり、大体はロマチェンコファンな印象はしました
1ラウンド
ロマチェンコは距離を取って様子をうかがうのかと思いきや、いきなり距離を詰めてきて細かいパンチを当てていきます
これはリナレスのリーチが長いから中間距離ではリナレスなので、その対策でしょう
初回からロマチェンコはエンジンがかかっています。バックステップしたり、サイドに動いたりしてリナレスの空いている部分をハイスピードパンチで細かく打つ打つ
この時にパンチを打ちながら、相手の情報収集をしているそうです
2、3、4、5ラウンド
自分にはロマチェンコペースで終始戦っているという印象でした
絶えず距離を詰めて絶えずダンスをしているみたいに動いて打つ
時折リナレスのパンチがカウンター気味に当たったり、ロマチェンコの顔面にヒットしたりして応戦していましたが、ロマチェンコのパンチが止まらない
リナレスの顔も晴れてきて、左のまぶたもカットしてきました
このペースだと、過去の選手みたいにズルズルいき⇒いわゆる「ロマチェンコ勝ち」となってしまいます
リナレスでさえもこうなってしまうのかと思いましたが・・
だがしかし、6ラウンドに衝撃の・・
ロマチェンコはこれまでの戦いで少し気が抜けてしまったのか?ガードが甘くなる
その時、リナレスの衝撃の右カウンターが炸裂‼
ロマチェンコたまらずダウン!自身初のダウンです!!
すぐ起き上がったが、ダメージはそう簡単には抜けません
ロマチェンコは、なんとかそのラウンドはしのいで、助かったかなと思いますね
7ラウンドからはリナレスが少し盛り返してきます
ロマチェンコはダメージがあるのか、珍しく口を開けてボクシングしてる・・苦しそう
ここでリナレスはボディーやアッパーなどを放ち又はショートパンチの連打も見れて、これはひょっとしたらロマチェンコが負けるのか?とよぎりました
でもそこはハイテクのロマチェンコ、8ラウンドから盛り返してきて、今度はしっかりガードを上げてパンチをブロック
同じミスは繰り返さないロマチェンコ、精密機械です
10ラウンド
そして運命の10ラウンド早々、リナレスが一気にラッシュ!ここが勝負所か?作戦か?
ロマチェンコに詰め寄りパンチを打ち続ける
ダウンのダメージから回復したロマチェンコも絶えず動きながらも応酬
そしてリナレスの顔面に4連打を放った後、ガラ空きになったボディーにロマチェンコがコンビネーションの左レバーブロー!!
たまらずリナレスがダウン!非常に苦しそう・・
この時ロマチェンコが右手で渾身のガッツポーズ
リナレス立てるか?立てないのか?
結局・・リナレスはあばらを痛めたのか?立ち上がれずにロマチェンコのKO勝利
ロマチェンコは史上最速の12戦目で3階級制覇達成!その前の記録は、井岡一翔の18戦目ですので記録を大幅に更新です
戦前の予想はロマチェンコのやや有利なだけあって、拮抗した試合でした
でも一歩間違えれば、ロマチェンコがKO負けをしていてもおかしくない内容。実際にダウンしているし
それほどリナレスは強かったですね。あのロマチェンコにダウンを奪ったのだから
これぞ本場のトップファイターたちの戦いでした
試合後リナレスは、KOシーンの左ボディーブローについて、「あれは完璧に効いた」と
一方のロマチェンコは自身のダウンについて、「いい右だったね」と
またロマチェンコは、リナレスは偉大なチャンピオンだと称えていました
さらにロマチェンコをプロモーターしたボブ・アラム氏は
「リナレスがもの凄いファイターであることを試合が示した」とも言っています
採点も、9ラウンドまで三者三様の1-1のイーブン
自分の採点だと、5ポイントくらいはロマチェンコが取っていたかな?と思う。常にアグレッシブで手数も多くロマチェンコペースだったと思いますが・・
リナレス有利に付けるジャッジには疑問です。僅差ですが
リナレスにとってはこれからと言う時でしたが、消耗が激しかったのか?ロマチェンコが上回りましたね
あともう少しまで追い詰めたと思いましたが、ロマチェンコの牙城は高かった
まとめ
ロマチェンコ対リナレスの究極のスピード対決は、ロマチェンコに軍配が上がりました
KOシーンの左ボディーブローは見えなかった・・渾身のボディーブローという訳ではなかったと思いますが、サウスポーのボディーブローは効くのですね
「ハイテク」はライト級でも健在でした
ロマチェンコはリナレスにも勝利したので、ライト級に相手がいるか?マイキーガルシアか?
スーパーフェザー級のベルトも持っているので、どちらかは返上しないとですね!スーパーフェザー級には敵がいないが。。
それと、この試合で勝利したロマチェンコは、WBAからスーパーチャンピオンの称号が与えられるそうです
ロマチェンコにとってはベルトよりも「誰と戦うか」の方に興味があると思いますがね
やはり「パウンドフォーパウンド3位」のロマチェンコの強さが目立った試合でしたね
この試合でランキングが上がるかな?1位はゴロフキン、2位はクロフォード
バケモノしかいません
やはり世界のモンスターたちはすごいです。本場のボクシングはいいな♪
これだからボクシングは大好きです
おわり
ロマチェンコのLIVE中継は「WOWOWのみ」でしか観られない!