ボクシングダブル世界戦、WBA&IBF世界Lフライ級タイトルマッチとIBF世界ミニマム級タイトルマッチが行われました
田口良一VSヘッキー・ブドラー、京口紘人VSビンス・パラス戦
結果は田口良一が判定負けで王座陥落、京口紘人が大差判定勝ちをおさめましたね
この試合で、田口良一の王座陥落の原因を独自の視点、感想を含めて語っていきたいと思います
田口良一VSヘッキー・ブドラー戦を観て
この試合で田口良一が勝てば、日本人で初の統一チャンピオン初防衛戦がかかっていましたね
でもそんな事はどうでもいいと思いましたが・・
ブドラーと比較しても身長、胸囲、リーチともに田口良一が上回っています
田口良一は前回のミラン・メリンド戦で完勝して統一チャンピオンになり、いよいよ田口良一の時代が来たかと思いましたが・・
今回の試合は「良くない時」の田口良一が出てしまいました
もともと田口良一はスロースターターです
全12ラウンドのうち最初の1-3ラウンドくらいは様子見をしてそこからエンジンがかかり後半勝負してKOもしくは判定勝ちと言うのが勝利パターンです
やはり相手のブドラーも対田口良一対策でしょうか?
1ラウンドから距離を詰めて手数で圧倒!自分ペースを持ち込みました
これでも以前の田口良一でしたら後半に巻き返しをはかり、手数やコンビネーションも見せて有効打を浴びせていくのですが・・
今回は相手のブドラーの手数やサイドステップでパンチをもらわないようにして、なかなか田口ペースには持っていけません
ブドラーは、先週試合が行われたリナレス対ロマチェンコの試合が勉強になったとも言っていたので
ブドラーは、ロマチェンコみたいに「打ったらサイドステップでその場にいない」様な試合運びをしていました
ロマチェンコみたいに?終始動いて、田口がパンチを打とうと思ってもその場にいないので、当然パンチは当たらない
ブドラーにとっては、ロマチェンコばりの試合運びが功を奏したのかな~と思います
10ラウンドあたりから、田口良一の良さが出てきました 遅いよ‼
そして最終12ラウンドに左フックがカウンター気味に決まり、ブドラーをダウンさせました!
なのにレフリーは「スリップダウン」と判断し、続行(後でダウンに訂正になる)
だがそこで田口良一は決めきれなかった。
この試合の解説は、ジムの先輩の「KOダイナマイト」内山高志氏でしたが、敗因をダウンを奪ったあともう一つダウンを取れてれば、状況が変わったと
ジャッジも3者ともに114-113でヘッキー・ブドラーでした
ダウンと取るとジャッジは10-8 もう一つダウンをとれば10-7
勝ちはしなかったがドローには持ち込めたかもしれません
私はそのダウンよりも田口良一のコンディションの悪さのほうが目立ちました
王座陥落の敗因はスロースタートだから?減量苦か?
ここで、田口良一の敗因を探ってみたいと思います
田口良一のボクシングは、冒頭でも言いましたがスロースターター
スタミナはあるので徐々にペースを出して後半勝負なのがいつものパターン
最近は安定した勝ち方をしていて、田口良一も成長したなと思いましたが、今回は「悪い時」の田口良一が出てしまったと思います
以前の世界戦でもありましたが、今回みたく前半は全然手が出せなくて、後半やっと手数が出ていきなんとか引き分けに持っていった試合がありましたが
その再現かと思いました
これは本人の戦い方なので仕方がありませんが、前半にあまりにも手が出てなかったから、そこである程度五分まではいかないとしても
前半で手を出していたら余裕で判定勝ちだったかなと思いましたね
ライトフライ級で減量がキツくて身体が動かなかったか、そもそも体調が悪かったか
当然相手は対策を練っているわけで・・ブドラーの対策通り(ロマチェンコ戦法?)
悔しい限りです
野球の一流ピッチャーではないですが、調子の悪い時は悪いなりのピッチングをして試合を作りますが、ボクシングでも同じことが言えるかなと
世界チャンピオンも人間なので好不調があると思います、悪い時は悪いなりのボクシングができていたら結果は違ったかなと
田口良一は過去に7度も防衛しているので、色んなボクシングの「引き出し」「経験値」が増えたと思う
「この時はこういう戦い」と言うその引き出しが今回は出なかった、又は出すのが遅かった
それほど、ブドラーは対策をしてきて強かったし、やりずらかった相手でもあったのかなとも取れますが
田口良一の弱点を見抜いたのかなとも取れます
田口良一はスピードはないので、ちょこまか動く相手は苦手だったのかな?
普段の田口良一でしたらプレッシャーをかけて圧力で相手を圧倒できるのに今回はさせてもらえなかった
相手が強かったという事ですね
判定結果のジャッジの内容も、個人的にはもっと開いていたかなとも思いましたが、完敗でした
欲を言えば、田口の手が出てればね、負けるときはこんな状況になりますね
まとめ
田口良一VSヘッキー・ブドラーの世界タイトルマッチは田口良一の判定負け
最終ランドでダウンを奪い、見せ場は作りましたが、時すでに遅し・・
敗因は独自視点で言わせていただきますが、ラウンド前半(1~6ラウンド)があまりにも相手ペースになってしまった
ラウンド前半で、少しでも田口良一が手を出して自分の戦いが出来ていたら、結果は違っていたかなと思います
田口良一は若くはないですが、まだやれると思います。
スロースターターを改めてラウンド前半から自分のボクシングができるようになれれば、完璧なボクサーになれると思います
ですが、年齢も31歳、やれるとしてもあと少しかな?
リベンジしてもいいですし、階級を上げて再起を目指してもいいと思います。
年齢的に減量が厳しいのではないか
田口良一のモチベーションがどうなっているのかが気がかりですが・・
今はゆっくり休んでくださいと言いたいです
おわり