世紀の再戦、ゴロフキンVSアルバレス戦はアルバレスの勝利でゴロフキン神話が崩れるという結果になりました!
この二人はこれまで色々因縁がありましたね。
それぞれの色んな感情があると思いますが、この試合の結果を速報したいと思います。
そしてボクシング界は政権交代で波乱が?村田諒太の影響はどうなのかも書いていきたいと思います。
「世紀の再戦」ゴロフキンVSアルバレス
パウンドフォーパウンド1位:「GGG」ゲンナジー・ゴロフキン
VS サウル・”カネロ”・アルバレス。
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思い起こせばちょうど1年前ですね、ゴロフキンVSアルバレスが行われたのは。
結果はドロー・・これにはアルバレス贔屓の判定と言われました。
明らかにゴロフキンが優勢だったのに、アルバレスに大差のスコアを付けたジャッジがいました。
そして再戦が今年の5月に行われるはずでしたが、アルバレスのドーピング問題で延期。
アルバレスは半年の停止期間受けて今回9月15日(日本時間16日)「世紀の再戦」が行われました。
試合前の前日計量では、アルバレスがゴロフキンの顔に近づけて一触即発の雰囲気をかもしだしました。これは多分パフォーマーでしょうね、盛り上げるためにアルバレスがわざと行ったと思います。
ゴロフキンもアルバレスも、完璧に身体を仕上げてきました。特にアルバレスは、過去最高と言うくらいに身体が絞れていると思います。これも今回の重要さの表れでしょうか?
どちらも、リミットより軽いウエイトでした。
そして勝敗予想では、ゴロフキンリードでした(3-2)
あのマイクタイソンもゴロフキン優勢とみてましたね。
私もゴロフキンが勝つのではと思っていました・・
ゴロフキンVSアルバレス試合展開
いよいよ世紀の再戦の対決です。ドキドキ・・
1ラウンドのゴングが鳴り、両者リングの中央でジャブの差し合い。この再戦ではアルバレスが前に来てゴロフキンに圧力をかけてます。
アルバレスのジャブがとても速い、しかも身体もキレてる。スピードが前回と全然違う!
ゴロフキンは、アルバレスのスピードに面食らったのではないかと思います。アルバレスの左フックがゴロフキンの顔面にクリーンヒット!これはゴロフキンヤバいのではと思いました。
一方のゴロフキンも左ジャブを出していって手数は出ています。だが、アルバレスのスピードについていけてない展開に、アルバレスがゴロフキンのボディーにキレイにパンチを入れています。
アルバレスのボディーブローは一級品です。ホレボレする。
序盤はアルバレスのあのゴロフキンに対し「勇気ある」前に出る攻撃で優勢に試合を進めています。
ゴロフキン、ボディーブローを受けて、口から大きく息を吸って少し苦しそうです。
あのゴロフキンがアルバレスのプレッシャーに押されていく場面も見られました。それほどアルバレスの調子がいいか、いい戦略を練ってきたかです。
それ以前に、アルバレスはスピードがすごい、パンチが見えないくらい速くてゴロフキンも苦戦しています。あんなに苦戦しているゴロフキンは初めて見ましたね。
前半はアルバレス優勢でしたね。
後半に入ると、アルバレスのスタミナが切れてきたのか、前に出てこない。それを見たゴロフキンが徐々に攻勢に出ます。
左ジャブから「重い鈍器のような」右ストレートを放っていき、時折変則にアッパーカットもヒットしてきます。
ゴロフキンのパンチは、通常の軌道と変則の軌道があって、サイドから変則の軌道からのアッパーカットが当ててくる。
しかも、左フックも顔の側面ではなく、額の斜め上めがけて放ってくるのでガードしきれないですよ。
こうして、ラウンド後半はゴロフキンのペース、特に8ラウンド以降はゴロフキンの優勢だと思いました。
そしてアルバレスの疲労が見られたところにゴロフキンの右ストレートがクリーンヒット!今日イチ会場が沸きました。
ゴロフキンが連打を放つが、アルバレスがウィービンングでかわして何とか逃れる。
このままゴロフキンペースで最終ラウンドまで行って、試合終了。結果は判定に。
結果は・・・・
・・・
・・
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アナウンスが、114-114ドロー。
またドローなのか・・そう思いましたが、
次に、115-113、115-113・・NEWチャンピオンとコール。
アルバレスが判定でゴロフキンを下してWBAスーパーとWBCミドル級新チャンピオンとなりました。
この時アルバレスはメチャクチャ喜んでいました。そりゃそうです、あの不敗神話のゴロフキンに勝ったのだから!
アルバレスにとってチャンピオンベルトに興味はそれほどなく、強い相手、ゴロフキンに勝ったという事がすごい価値になってます。
ちなみに、私の素人の判定では、115-113でゴロフキンと見ました。
前半はアルバレス、後半はゴロフキン、1ラウンドはゴロフキンが取ったと思いましたが。。
新王者のアルバレスのコメント
「感情が高ぶって言葉がありません」
「皆さん、ありがとう。勝利を信じてくれて感謝している」
「約束通りKOしたかったけど、ゴロフキンは強かった。彼は素晴らしいパンチャー。(母国)メキシコのために勝ちたかった。素晴らしい栄誉あるライバル。ライバルは素晴らしいファイターになるために必要」
「もし、3度目の正直を求めるなら、しっかり家族と休みを取ってからやりたい」
とコメントしています。
これで、アルバレスの戦績は50勝(34KO)1敗2分
ゴロフキンは38勝(34KO)1敗1分。
ゴロフキンはWBA21度目、WBC9度目の防衛に失敗。ゴロフキンの1敗1分けはいずれもアルバレスです。
それほどアルバレスは強かった!
政権交代で村田諒太に影響は?
これまで「不敗神話」のゴロフキンが敗れ、新たにアルバレスが王者になりました。
ここで一気に政権交代が行われましたね。
現在ミドル級の王者は
- WBAスーパー:アルバレス
- WBA正規:村田諒太
- WBC:アルバレス
- WBC暫定王者:ジャーモール・チャーロ
- IBF:空位
- WBO:ビリー・ジョー・サンダース
今は世界王者が乱立していて誰が強いか分からないが、ゴロフキンが一番強かったのは確か。
村田諒太がこの後10月に指名試合でロブ・ブラントとの対戦で勝てば、ゴロフキンと対戦か?とされていたので、今回アルバレスがゴロフキンを敗ったので、村田諒太のターゲットはアルバレスとなるのか?
村田諒太はゴロフキンとの対戦を目標にしてきたので、アルバレスに王者が変わったが、影響はどうなのか?
そもそも、アルバレスが村田諒太と対戦してくれるのか?という色んな疑問が出てきてしまいます。
ただでさえ猛者たちがいるミドル級、王者になっていなくても、ゴロフキンと善戦したダニエル・ジェイコブス、またIBFランキング1位のセルゲイ・デレイビャンチェンコ。
ダニエル・ジェイコブスとセルゲイ・デレイビャンチェンコは10月にIBF世界ミドル級王座決定戦で対戦します。
その勝者とアルバレスが対戦するかもしれないし、アルバレスがゴロフキンと再々戦?
その他にもビリー・ジョー・サンダースやジャーモール・チャーロがいる。
となると村田諒太の統一戦はどんどん遠のいてしまう。村田諒太も32歳なので、もう残すは数試合ではないか?
強い相手との対戦を希望しているが、プロモーター次第か。
村田諒太側のボブ・アラム、アルバレス側のオスカー・デ・ラ・ホーヤ。
ぜひとも村田諒太VSアルバレスの対戦を実現させてほしい。村田諒太はアルバレスのスピードについていけるか?
まとめ
「GGG」ゲンナジー・ゴロフキンVSサウル・”カネロ”・アルバレスの「世紀の再戦」は、アルバレスの判定勝利となり、新王者の誕生となりました。
ゴロフキンが敗れる事によって一つの時代が変わったと言えるでしょう。タイソンが負けた時みたいに。
あのゴロフキンが敗れるなんて想像もしなかったが、やはり「年齢」はどうしても避けられないと思います。去年から1歳年を取っているのだから。
ゴロフキンは現在36歳、再起はあるのか?アルバレスとの再々戦はあるのか?
一方のアルバレスは、次戦は誰と対戦するのか?できたら村田諒太と対戦してほしいのだが・・
村田諒太はゴロフキンとの対戦を目標としてきたので、アルバレスに変わった以上、どう攻略するのか?
少なくとも影響はあると思いますので、じっくり対策を練ってほしい。アルバレスのあのスピードはとても厄介です。
アルバレスに「政権交代」したので、ミドル級戦線はさらに混乱を招きますね。
誰が一番強いのか、決めてほしいし、観てみたいですね。
村田諒太がんばれ!
おわり